「車椅子っていくらで買えるのかな?」
「どんな種類があるんだろう?」
「レンタルってできないのかな?」
「出かけた先で借りれたりしないのかな?」
介護をする上で必要不可欠なのが介護用品です。
その中で最も身近な用品の一つが車椅子ではないでしょうか?
購入される方、レンタルされる方、需要や環境ごとによって様々でしょう。
購入する場合の内容を以前こちらでご紹介したので、今回は車椅子のレンタルにスポットを当てていきましょう!
購入かレンタルか?お悩みの方はぜひそれぞれの特徴や料金形態や比べてみてくださいね!
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目次
- 1 購入とレンタルとの違い
- 2 車椅子のレンタルはどんな時に?
- 3 車椅子のレンタルの手順は?
- 4 レンタルできる車椅子の種類と選び方
- 5 車椅子の種類について
- 5-1 自走式車椅子
- 5-2 介助式車椅子
- 5-3 電動車椅子
- 5-3-1 ハンドル型
- 5-3-2 電動介助式
- 6 自走式のレンタル料金
- 6-1 車椅子自走式 ウェイビット WA22-40A
- 6-2 車椅子自走式 ネクストコア NEXT-11B
- 6-3 車椅子自走式 ネクストコア プチ NEXT-10B
- 7 介助式のレンタル料金
- 7-1 車椅子介助式 ネクストコア グラン NEXT-22B
- 7-2 車椅子介助式 SKT-2
- 7-3 車椅子介助式 SKT-6
- 8 電動タイプのレンタル料金
- 8-1 電動車椅子介助式 アシストホイールライト
- 8-2 電動カート 遊歩スキップ
- 8-3 電動カート スズキセニアカー
- 9 付属品のレンタル料金
- 9-1 どこでもテーブル(標準セット)
- 9-2 アカデミークッション
- 9-3 エアーセルクッションメディエアスカイ
- 10 スロープのレンタル料金
- 10-1 屋内用スロープ 段ない・ス
- 10-2 ダンスロープライト スリム
- 11 車椅子の貸し出しが可能な公共施設
- 11-1 JRなどの駅
- 11-2 ディズニーランド・ディズニーシー
- 11-3 東京スカイツリー
- 11-4 ららぽーと
- まとめ
1 購入とレンタルとの違い

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ではまず、車椅子の購入とレンタルとの違いについてご紹介します。
違いを知るのと知らないのとでは利用する際のポイントの決め方や今後の利用スケジュールの設定などが大きく違ってきます。
どちらが高齢者の体調や自身の家庭環境に合うのかを把握する為に重要なポイントとなりますので刮目ください!
購入とレンタルの大きな違いは、負担する料金です。
購入の場合だと介護保険の対象外となるので全額負担しなくてはなりません。
反対にレンタルの場合だと料金の内1割が自己負担となります。
例えば1ヶ月5,000円のレンタル料金が設定されている車椅子だと1ヶ月500円が自己負担となります。
この金額だと1年間で6,000円、5年間で30,000円なので長期で利用する事などを想定した上で購入かレンタルかを検討しましょう。
というのも、高齢者の体調が変化したり、介護度が変更になったりといった可能性がある場合は購入を選択してしまうと負担額が多くかかってしまうかもしれません。
反対に安定した体調がしばらく続く見通しが立っているのであればいっそ購入してしまった方がお得かもしれません。
それぞれに合わせた選択が必須なので、高齢者本人や家族の方、担当のケアマネージャーと相談しながら決めるのが良いでしょう!
2 車椅子のレンタルはどんな時に?

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車椅子のレンタルはどのような時に活用すれば良いのでしょうか?
ここでは車椅子をレンタルする主なシーンについてご紹介しましょう!
車椅子のレンタルは主に、
- 数回の通院の際に利用したい時
- 旅行や観光など短期間で利用したい時
- 一時的な在宅で発生する外出時
- 公共機関や選挙などの外出時
- 骨折などで一時的に歩行が困難になる時
- 病院や企業などが研修などの業務用として利用したい時
などの場合によく利用されます。
短期的な利用としてはもちろん、イレギュラーが発生した一時的な利用にも最適なのがレンタルの利点と言えるでしょう。
旅行などの際に観光地などでレンタルができれば自宅から車椅子を持って出かける必要がないので楽チン!
特に介護目的でない場合の選択肢はレンタルに限りますね。
3 車椅子のレンタルの手順は?

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車椅子のレンタルの特徴について触れてきましたが、続いてはレンタルを開始する為にどのような手順を踏むのか?という疑問を解消していきましょう。
車椅子レンタルの手順は主に、
- 要介護認定を受ける(要介護2以上が利用の対象)
- 担当のケアマネージャーに利用について相談をする
- ケアプランを作成してもらう
- 事業所に利用の申し込みをする
- 契約をして利用開始
といった流れになります。
上でも触れましたが、車椅子のレンタルには要介護2以上の要介護認定を受ける必要がありますのでご注意ください。(車椅子関連の付属品の場合も同様)
また、こういった手順の他に、インターネット上で介護用品のレンタルを取り扱っているサイトから直接レンタルする手法もあります。
この手段のどちらかを選んで利用するか、もしくはネットで事前に下調べをしてレンタルしたい車椅子の種類や予算を設定しておいてからそれを基に担当のケアマネージャーとプランを練っていく、といった手法も堅実で良いのではないでしょうか?
レンタルはサイトによって取り扱っている用品や料金がそれぞれなのでいくつか候補を絞って比べていくと良いでしょう!
4 レンタルできる車椅子の種類と選び方

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続いてレンタルができる車椅子の種類と選び方についてご紹介しましょう!
レンタル可能な車椅子の種類は主に
- 自走式車椅子
- 介助式車椅子
- 電動車椅子
こちらの3種類です。
また、この他に付属品やスロープのレンタルも可能となっています。
車椅子の種類については後ほど詳しく掘り下げていきますね!
車椅子の選び方ですが、主に以下のようなポイントを重点において検討しましょう!
- 高齢者が扱える範囲などを把握した上で車椅子による介助がどの程度必要なのか
- 高齢者の身体能力や身長、体重などを参考に適正なものを選択する
- 屋外なのか屋内なのか、利用するシチュエーションやフィールドを明確にする
- 車椅子を利用する範囲の段差の有無や通路幅、扉や通路の広さなどを把握した上で選択する
- 介助を行う側が扱える重さや操作感も重要視する
などなど、アンテナを張らないと毛ないところがたくさんありますね。
屋外で利用する場合などは近隣の歩道の道幅や住宅環境、公園などの有無も考えておくと良いでしょう!
また、レンタル料金に関しては、事業所やレンタルサイトによって異なるのでこちらも事前にケアマネージャーに相談するなどをして下調べをしましょう。
5 車椅子の種類について

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5-1 自走式車椅子
自走式とは利用者が自分で操縦するタイプです。
タイヤが大きいものが多く操縦しやすいのが特徴で手元にブレーキが装備されているものが多いので安心して利用できます。
後輪部分に自分で操縦するための「ハンドリウム」といわれるものが装備されているのが最も一般的な標準型となります。
介助者がサポートする際にハンドリウムを取り外すことができるものもあります。
標準型の他にも以下の3種類があります。
- 座位変換型:姿勢を変えることができるタイプで、座面のみを調節できるものと座面と背もたれを同時に調節できるものがあります。
- スポーツ型:スポーツ用に改良されたタイプでパラリンピックなどでも使用されています。
- 特殊型:特別な仕様をする場合や特別な機能が備わっているタイプです。
スポーツ型と特殊型は介護保険の適用外となりますのでご注意ください。
5-2 介助式車椅子
こちらは利用者本人が操縦するのではなくご家族などの介助者が操縦を行うタイプです。
ハンドリウムもなく、後輪が小さめに設定されていて小回りが効くので操縦がしやすいのが大きな利点です。
ブレーキは後輪部分に装備されています。
折りたたみができるものもあるので持ち運びに便利です。
こちらも標準的なものの他、大きく分けて以下の3種類があります。
- 座位変換型:姿勢を変えることができるタイプです。機能は自走式と同様。
- 浴用型:車椅子に乗ったまま浴室に入ってシャワーを浴びれるように改良されたタイプです。
- 特殊型:特別な使用目的の場合に使用するタイプです。
浴用型と特殊型は介護保険の適用外となりますのでご注意ください。
5-3 電動車椅子
電動車椅子にも種類があり、
- ハンドル型
- 電動介助式
主にこの2つがありますのでそれぞれ紹介していきましょう。
5-3-1 ハンドル型
「シニアカー」とも呼ばれている見た目はまるでスクーターのようになっているタイプで、操縦方法もスクーターと酷似しています。
搭載されている機能は以下のものです。
- ハンドル
- アクセル
- ブレーキ
- 表示灯
- ウィンカー
- 前後を切り替えるスイッチ
- 音声案内機能
- 警報機
通常にスクーターと同様の機能に加え、前後を簡単に切り替えられるスイッチや音声案内なども搭載されているので高齢者が一人で外出するときも安心して使用できます。
5-3-2 電動介助式
通常の介助式と同様に、操縦を介助者が行うタイプの電動式がこちらのタイプです。
電動になっていることで、介助者の負担を減らすことに特化しています。
上り坂と下り坂それぞれに対応したサポート機能が備わっている他、モーター内蔵により速度の切り替え設定が不要なものがあります。
ユニットが搭載され、リモコン操作を行える「ユニット装着型」と呼ばれるタイプもあります。
さて、次からの節では車椅子の種類ごとのレンタル料金や付属品などの料金の一例をご紹介していきます。
6 自走式のレンタル料金

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まず初めに、自走式のレンタル料金の例をいくつかご紹介します!
6-1 車椅子自走式 ウェイビット WA22-40A

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- 高齢者が操作しやすいような位置に車軸が設置されています。
- 370円/月(介護保険利用の場合)
- 3,700円/月(通常のレンタルの場合)
6-2 車椅子自走式 ネクストコア NEXT-11B

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- スリムで軽量化されたタイプでこぎやすさと座位の安定にもこだわっています。
- 400円/月(介護保険利用の場合)
- 4,000円/月(通常のレンタルの場合)
6-3 車椅子自走式 ネクストコア プチ NEXT-10B

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- 軽量で低床の在宅介護向けタイプです。
- 400円/月(介護保険利用の場合)
- 4,000円/月(通常のレンタルの場合)
7 介助式のレンタル料金

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続いて介助式のレンタル料金の一例です!
7-1 車椅子介助式 ネクストコア グラン NEXT-22B

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- 軽くてスリムな使いやすいボディに幅広く使える高床を実装したタイプです。
- 400円/月(介護保険利用の場合)
- 4,000円/月(通常のレンタルの場合)
7-2 車椅子介助式 SKT-2

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- 持ち運びしやすいコンパクトなタイプで肘掛けが跳ね上げ式なので移乗も楽チンです。
- 500円/月(介護保険利用の場合)
- 5,000円/月(通常のレンタルの場合)
7-3 車椅子介助式 SKT-6

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- 狭い場所を移動しやすいようにタイヤを6輪にしたタイプです。
- 700円/月(介護保険利用の場合)
- 7,000円/月(通常のレンタルの場合)
8 電動タイプのレンタル料金

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電動タイプのレンタル料金もいくつかご紹介します!
8-1 電動車椅子介助式 アシストホイールライト

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- 手動の介助用が電動になることでさらに操作がしやすくなっています。
- 1,500円/月(介護保険利用の場合)
- 15,000円/月(通常のレンタルの場合)
8-2 電動カート 遊歩スキップ

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- スクーターのような4輪タイプで電動モーターで動きます。狭い場所にも適しています。
- 2,300円/月(介護保険利用の場合)
- 23,000円/月(通常のレンタルの場合)
8-3 電動カート スズキセニアカー

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- より安全面を考慮するために音声案内や傾斜お知らせ機能などを実装したタイプです。
- 2,500円/月(介護保険利用の場合)
- 25,000円/月(通常のレンタルの場合)
9 付属品のレンタル料金

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続いて車椅子を使用する際にあったら便利な付属品のレンタル料金をご紹介します!
9-1 どこでもテーブル(標準セット)

画像出典:https://healthrent.duskin.jp/index.html?link=phead
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- 肘を置いて姿勢を安定させるために使用します。
- 200円/月(介護保険利用の場合)
- 2,000円/月(通常のレンタルの場合)
9-2 アカデミークッション

画像出典:https://healthrent.duskin.jp/index.html?link=phead
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- 6つに分かれたパックそれぞれで空気が調節できるので体に合わせた座り心地をカスタムできます。
- 300円/月(介護保険利用の場合)
- 3,000円/月(通常のレンタルの場合)
9-3 エアーセルクッションメディエアスカイ

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- 空気調整に必要性を知らせてくれるセンサー内蔵型で、お尻に合わせた構造になっているので介護度が高い方におすすめです。
- 360円/月(介護保険利用の場合)
- 3,600円/月(通常のレンタルの場合)
10 スロープのレンタル料金

画像出典:https://goo.gl/SckJiX
続いてご紹介するのは移動に便利なスロープのレンタル料金です!
10-1 屋内用スロープ 段ない・ス

画像出典:https://goo.gl/52XfWt
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- 1ミリ単位の調整が可能な屋内用のスロープです。
- 50円/月(介護保険利用の場合)
- 500円/月(通常のレンタルの場合)
10-2 ダンスロープライト スリム

画像出典:https://goo.gl/RCgkX1
- 詳細はこちらをご覧ください!
- 軽くて丈夫なカーボン仕様のスロープです。
- 410円/月(介護保険利用の場合)
- 4100円/月(通常のレンタルの場合)
11 車椅子の貸し出しが可能な公共施設

画像出典:https://goo.gl/gCaJUJ
車椅子のレンタルは介護関連の事業所やレンタルサイトだけではなく、公共機関でレンタルもできます。
お買い物や観光などのレジャーの際に立ち寄ったところで借りれるとなれば今まで高齢者が行きたくても行けなかった場所に行けるようになって行動範囲が広がるかもしれませんね!
それでは、いくつかご紹介していきます。
11-1 JRなどの駅
駅によって特色はあるようですが、車椅子のレンタルが可能な場合もあるようです。
最寄駅やよく利用する駅に事前に問い合わせてレンタルをしているか、駅構内で利用が可能なのかを確認しましょう!
利用をお考えであればお問い合わせフォームから問い合わせてみましょう。
11-2 ディズニーランド・ディズニーシー
ディズニーランドやディズニーシーでも車椅子のレンタルが可能です。
公式サイトの、
「ベビーカー、車椅子、電動カート、介助用電動車イスのレンタル」
をご覧ください。
車椅子がネックになって行けなかった…なんて悩みはもうさよならです!
さすがは夢の国、ご家族みんなでの楽しい時間を安心して過ごせるサービスが備わっていましたよ!
自走式のものは1日500円、電動のものは1日1,000円から2,000円で利用できます。
11-3 東京スカイツリー
東京スカイツリーでも車椅子のレンタルサービスがあります。
数に限りもありますが、車椅子の方でも利用できるトイレも完備しているので観光にぜひ!いかがでしょうか?
詳細は東京スカイツリーの公式サイトの
からどうぞ。
11-4 ららぽーと
東京や横浜などの商業施設、ららぽーとでもレンタルのサービスがあります。
ゆっくりお買い物をしたり食事をご家族で気兼ねなく楽しみたいけど車椅子を持って出かけるのはな…という方はぜひ利用してみてください!
各店のレンタルについてのご案内はこちらから!
また、東京ドームなど、レンタルはしていなくても車椅子を利用の方でも気軽に利用できる施設なども多くあります。
各地域の商業施設のホームページに車椅子についての項目がある場合がほとんどなので、利用したい施設についてあらかじめ調べておくと良いでしょう!
まとめ

画像出典:https://goo.gl/6U6zUw
今回は車椅子のレンタルについてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
購入との違いや、レンタルに到るまでにどういった手順や条件があるかなど、知識として身につけておくべきことがたくさんあります。
介護保険を利用した場合の料金なども念頭に置いた上で、今後どういった介護状態になるかなどをしっかりと踏まえた上で利用するのが良いですね!
また、一般の施設でレンタルを行っているところも増えてきていますのでより高齢者が生き生きと過ごせるように現代というものも変化してきていますね。
今回ご紹介した内容が、高齢者の方が充実した毎日を過ごせるようなきっかけになれることを願っています!
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