
お子様がいる家庭にとって特に気になるのが自分の子供の体調ですよね?
子供がかかりやすいのが特徴の疾患が数多くある中で、今回は「中耳炎」にスポットを当ててお話をしていこうと思います。
皆様の中にも子供の頃に苦しんだことがある、という方は多いのではないでしょうか?
「よく耳にする身近な病名ではあるけれど、意外と詳しいところまで知らないな…」
という方もいると思いますので、今回は中耳炎についての内容を詳しく掘り下げていきましょう!
「そもそもどんな症状を中耳炎というのか?」
「どんな原因があってなるのか?」
「実は大人にも関連があるのではないか?」
などなど、中耳炎に関する気になることについてご紹介していきますね!
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目次
1 中耳炎とはどんな症状なのか?

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それではまず始めに、中耳炎とはどのような症状のことを指すのでしょうか?
そもそも「中耳」とは何なのかというと、耳は3つの構造からなっており、
- 外耳
- 中耳
- 内耳
この中の中耳という部分の炎症のことを中耳炎と言います。
では、どのような症状があるのでしょうか?
代表的な症状としては、
- 耳の聞こえが悪くなる
- 耳鳴りがする
- 耳に痛みが出る
- 耳垂れ
- めまい
- 発熱
- 頭痛
- 食欲がなくなる
- 集中力がなくなる
- ぼーっとしてしまう
などが挙げられます。
これらの症状は大人であれば簡単に説明することができますが、子供ではなかなか難しかったりします。
ですので普段よりテレビの音量を大きくしていたり、声をかけても反応が鈍いなどの状態になっていないかど、常に子供の体調の変化に気を配ってあげる必要がありますね!
2 中耳炎は何が原因でなるのか?

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中耳炎は耳が炎症を起こすことで発症しますが、その原因となるものにはなにがあるのでしょうか?
ここでは中耳炎を発症する主な原因についてご紹介します。
2-1 主な原因
中耳炎は耳管を通った細菌が中耳で増殖することが主な原因とされています。
では、その細菌はどのように入り込んでくるのでしょう?
主な経路としては、耳と繋がっている鼻や喉を通じて風邪などのウィルスが侵入してくることが挙げられています。
子供は大人に比べて抵抗力も少なく、耳管が短いので細菌が侵入してきやすいということから子供に多く見られるものとして分類されています。
また、中耳炎は乳児にも発症が見られることがあります。
その原因は何かというと、授乳した後に母乳やミルクを吐き出してしまった際にそれが中耳にまで流れ込んでしまうことで発症してしまいます。
なかなか予防の難しいことにはなりますが、吐き出さないように一度に飲ませる量をコントロールしたりすることが効果的な方法でしょう!
2-2 大人の中耳炎
子供に多く見られる疾患のひとつである中耳炎ですが、実は大人にも発症の可能性があります。
では、大人の中耳炎はどのような原因で発症するのでしょうか?
主な原因は、
- ストレス
- 風邪によるウィルス感染
- 二日酔い
- 睡眠不足
- 泳いだ後
- 鼻をかみすぎる
- 飛行機に乗る
などのものが挙げられます。
子供と比べて大人は耳管が長いので中耳炎にかかりにくくはなっているのですが、発症してしまうとなかなか治らず重症化しやすいといった厄介な面があるのです。
スポンサーリンク3 中耳炎の種類

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実は中耳炎にもいくつか種類があり、
- 急性中耳炎
- 慢性中耳炎
- 滲出性中耳炎
- 好酸球性中耳炎
- 真珠腫性中耳炎
主にこの5種類があります。
では、それぞれどういったものなのか簡単にお話ししていきましょう!
3-1 急性中耳炎
いわゆる一般的な中耳炎とされているのが急性中耳炎で、主に乳児や幼児、小児までの年齢の子供が発症しやすいとされています。
急性上気道炎と同じ原因菌が元で発症し、耳の痛みや発熱、聞こえづらさなどが主な症状として挙げられますね。
3-2 慢性中耳炎
急性中耳炎が慢性化してしまうことで鼓膜に穴が空いてしまい、そこから耳垂れを繰り返してしまうことを慢性中耳炎と言います。
耳の痛みなどの症状は出ないものの、耳が聞こえづらくなってしまうことが多いのが特徴です。
3-3 滲出中耳炎
急性中耳炎が回復していく過程で発生する「滲出液」と呼ばれるものが鼻や口から排出されずに中耳内に溜まってしまうことを滲出性中耳炎と言います。
これは耳管の未発達や動きが悪いことで起こるもので、呼びかけに対する反応が鈍くなっている場合には発症している可能性があります。
3-4 好酸球性中耳炎
滲出性のように中耳内に「好酸球」というものが溜まることで発症するのが好酸球性中耳炎です。
アレルギー症状や喘息などの疾患を抱えていて慢性的に症状が見えている方に多く見られているのが特徴となっています。
3-5 真珠腫性中耳炎
中耳炎を繰り返すうちに、鼓膜では「真珠腫」というものが成形されます。
この真珠腫が鼓膜の内部に入り込み、骨を破壊しながら進行して難聴や耳鳴りなどの症状が表れてきます。
様々な合併症を引き起こしやすく、顔面麻痺や味覚障害などに発展してしまうことがあるのが厄介なところです。
ちなみに真珠腫は名称的に腫瘍なのかな?と思う方も多いのですが腫瘍ではありませんので念のため記憶しておくと良いでしょう!
4 中耳炎との向き合い方

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では最後に、中耳炎と向き合っていくために知っておいて損はない!
主な治療法や予防法などのことについて触れていきましょう!
4-1 治療法
中耳炎の治療法としては主に通院して投薬治療を行うのが一般的なものになってきます。
また、その他に鼓膜に溜まった膿を取り出すために鼓膜を切開して直接取り除くといった治療法も選択されています。
4-2 予防法
中耳炎の予防法として適切なのが、子供の場合ですとなるべく鼻水を溜めないようにすることが効果的です。
鼻をすすったりするのをやめさせるのも良いでしょう。
乳児の場合だと鼻水を吸う器具などもありますから定期的にケアすることをおすすめします。
大人の中耳炎はストレスが原因になることもあるので、適度なリフレッシュを心がけるだけで予防に繋がっていきます。
4-3 自然治癒について
中耳炎は基本的には症状が軽ければ自然治癒も可能な疾患となっています。
ですが慢性化したり、すぐにでも症状を改善したい方が多いでしょうから、やはり通院や投薬治療を積極的に行っていくのが良いでしょう。
4-4 子供が急に症状を訴えた時の対処法
例えば夜中に子供が急に耳の痛みを訴え出す、といったこともあるかもしれません。
そんな時に効果的な対処法をいくつか挙げておきますね!
主に、
- 耳の後ろを冷却する
- 鼻が通りやすくなるように立たせるか座らせる
- 解熱剤などを与える
- 耳垂れなどがある場合にはこまめに拭き取る
などの対処法がありますよ!
まとめ

画像出典:https://1-syuhu.com/kids-ear-hurts
今回は子供に多く見られる疾患のひとつ、中耳炎について紹介してきましたがいかがでしたでしょうか!?
実際に自分が子供の頃に発症した経験がある方ならその辛さも十分にわかっているはずなので、大切な子供に同じ苦しみを味わわせないようにしてあげたいものですね!
ちなみに、中耳炎になったらお風呂に入らない方がいいのか?という声も多いですが、耳垂れのケアや発熱時などを避けるなどの配慮をすれば問題ありませんのでご安心ください!
今回の内容を含めて皆様が子供の中耳炎の予防に勤めていってくださると幸いです!
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