高齢者だけではなく、全ての年代に関わってくる様々な病気について耳にすることが増えてきていませんか?
ご自身や身の回りの親しい人や、最近では「芸能人がこんな病気に…」なんていうニュースが出ることもしばしば…。
今回はそんな中でもここ最近では一番ホットなワードかもしれません、「突発性難聴」についてお話ししていきたいと思います。
決して高齢とは言えない芸能人がかかってしまうということは、私たちにもいつ降りかかってくるのかわかりませんよね…?
「具体的にどんな症状があって、どんな人がなりやすいのか?」
「実際になってしまったらどうすればいいのか?」
あらかじめ知っておくことができれば対策を打てるだけではなく、身の回りに突発性難聴を患ってしまっている方がいた時にサポートすることもできるかもしれませんよ!
それではいってみましょう!
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目次
1 突発性難聴とは?

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ではまず、突発性難聴とはどのようなものなのか?といったところから触れていきたいと思います。
突発性難聴とはその名前の通り、片方の耳が突然聞こえなくなることを言います。
いつ聴こえなくなったのかはっきり答えられるほど突然に起こります。
耳が詰まったような感覚になる人や全く聴こえなくなる人など症状にも個人差があります。
重度になると両耳が聴こえなくなることも…。
また、耳が詰まってしまうような感覚から吐き気や嘔吐を伴ってしまう場合もあります。
一般的には40〜50代に多く発症がみられますが、近年では若年層の発症も増加傾向にあります。
ここ最近ニュースで突発性難聴を発症した芸能人がいましたがどちらかというと若年層ですよね…。
しかもある日突然なってしまうものなのでいつ発症するかもわからないということです。
そう考えるととても怖いですね…。
ちなみに突発性難聴は「感音性難聴」というものに分類されます。
感音性難聴とは、耳の奥側にある「内耳」や聴こえに関する神経と繋がっている「後迷路」と言われる神経に以上が起きた場合になる難聴です。
また、難聴にはもう2種類あります。
鼓膜までの通り道の「外耳」や鼓膜の奥にある「中耳」に音の振動がうまく伝わらずに起こる「伝音性難聴」や、先ほどの感音性難聴と伝音性難聴の症状が見られるものを「混合性難聴」と言います。
少し話がそれてしまいましたが、突発性難聴を知るために念のため大まかな難聴の種類も知っておいて損はないでしょう。
それでは、次からは突発性難聴について更に深掘りしていきましょう。
2 どんな原因がある?

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ある日突然片耳が聴こえなくなる突発性難聴。
いつどうなるかわからないものですからせめてどういった原因があるのかだけでも知っておきたいところですね。
ですが残念なことに、これが原因!と言われる確実なものがはっきりとわかっている訳ではないのです。
ですのであくまで、
「こういったことが原因だろう…。」
といったことにはなってしまいますが、今後の備えとして役に立つ情報ではありますので挙げていきたいと思います。
突発性難聴の原因ではないかとされていることは主に2つあります。
1つは毛細血管の血流が不順になり、内耳の機能に障害が出る「内耳循環障害」ということではないかという説です。
先ほど触れたように突発性難聴は内耳と関わりのある感音性難聴に分類されますから信憑性は高いかもしれませんね…。
そしてもう1つはウイルス感染によるものではないか?という説があります。
突発性難聴の治療にウイルス感染症に効果のあるステロイドが効果的であることから原因の1つとして考えられています。
ちなみに、遺伝による発症の可能性はないとされています。
3 突発性難聴を予防するには?

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では、予防に効果的なことは何かあるのでしょうか?
あくまで仮説にはなりますが、先ほど挙げた2つの原因から予防法もわかってきますのでそれぞれ挙げていきましょう。
3-1 内耳循環障害の場合
内耳循環障害であるとする場合の予防法としては主に、
- 規則正しい食生活
- 適度な運動
- 飲酒やタバコを控える
- ストレスを溜めすぎない
といったことが挙げられます。
しかしこれらはあくまで内耳循環障害の原因から出た対策となります。
実は難病情報センターによると、突発性難聴食生活や嗜好品による発症は関連づけられていません。
ですので残りの原因であるストレスによって発症するものである、という可能性が高くなってきます。
生活習慣の見直しも健康的な生活のために気をつけておいて損はありませんが、突発性難聴の予防法として考えるのであればストレスを溜めすぎない生活を心がけることが重要になってくるでしょう。
3-2 ウイルス感染症の場合
ウイルス感染症は主に「免疫力の低下」が原因と言われています。
免疫力の低下の原因が不規則な生活やストレス、偏食や無理なダイエットによることとされています。
また、偏食による栄養バランスの偏りも免疫力の低下の原因となってしまいますので、トータルして「規則正しい健康的な生活」がウイルス感染症もとい、突発性難聴の予防に繋がることと言えるでしょう。
4 治療について

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4-1 早期治療
まず突発性難聴の治療についてですが、重要なのは早期治療が鍵ということです。
発症が見られてから48時間以内に適切な治療を受けることで改善の可能性がグッと高まります。
反対に、例えば1週間をすぎると改善が困難になり、1ヶ月をすぎてしまうと改善がほぼ不可能と言われるほど困難になってしまいます。
ですので症状が少しでも現れるようであればすぐに診断を受けて治療を開始しましょう。
4-2 薬による治療
また、原因自体は明確ではありませんが、治療法は確立されています。
それは主に薬の処方による投薬治療です。
突発性難聴の治療に効果的とされている薬品は、
- ステロイドホルモン剤
- ビタミンB12製剤
- 脳循環改善剤
主にこれらが使用されることが多いです。
基本的に副作用などはありませんが、糖尿病や胃潰瘍などの持病によっては発生することがあるので処方される前に持病についても医師としっかり話し合っておきましょう。
また、10日ほど投薬を続けても効果が現れない場合の治療法として、全身に気圧をかけて血流をよくする「高気圧酸素療法」や、神経のツボに局所麻酔を打って血管を拡張し、血流をよくする「星状神経節ブロック」という治療法もあります。
5 完治はするのか?

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気になるのが、
「突発性難聴って治るの…?」
ということでしょう。
先ほど触れたように、突発性難聴は早期治療が鍵となります。
発症から治療までが早ければ早いほど完治する可能性も高くなります。
発症から48時間以内の治療がもっとも完治に近付くことになり、1週間、1ヶ月と経つごとに可能性が低くなってきてしまいますので、やはり症状が現れ次第即座に病院に行くべきでしょう。
また、若年層であったり、糖尿病などを患っていなければ完治の可能性が高くなるといったデータもあります。
めまいがなかったり、高血圧でない場合も同様です。
ただし、これらが当てはまっていても必ず完治するといったわけでもないのが現実です。
完治する確率は発症者の1/3とされており、残りは改善が見えても後遺症が残ってしまったり、改善自体が見られない場合もあります。
ですので早期治療と合わせて事前に発症の原因の可能性があることに関しては徹底的に予防しておきましょう!
6 こんな時、突発性難聴かもしれない!

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それでは最後に、突発性難聴の初期症状についてまとめておきますのでご自身に当てはめてみるほか、身近な人たちと情報をシェアしてみてくださいね!
こんな時、注意しましょう。
- 聴こえにくくなってきた
- 耳が詰まっているような感じがする
- めまいがして、平衡感覚もおかしくなっている
- 耳鳴りがする
- ストレスを感じることが多い
これらの症状が見られる時には突発性難聴を疑ってみましょう!
早期発見、早期治療に繋がることですので温度感は高く持っておくと良いでしょう!
まとめ

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いかがでしたでしょうか?
今回は突発性難聴についてまとめていきました。
今話題になっているぶん皆様にとっても注目しやすい突発性難聴。
この機会に詳しい症状や対策について知っておくと今後のためには良いかもしれませんね!
普段何気なく過ごしているだけでも兆候が見えることもありますから、自分自身の体調の変化に敏感になっていれば未然に防ぐことも可能かもしれません。
今回の内容が皆様が突発性難聴について知っていくきっかけになれば幸いです。
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