「リハビリ」という言葉を耳にする機会が増えていませんか?
身近な方がリハビリをしていたり、リハビリを行える病院や施設で働いている方がいたりと、私たちの身近な環境の近くにはリハビリに関連するものが多くありますね。
ですがどうでしょう?
耳にする機会は増えてきていますが、実際にリハビリってどんなものなのか?と聞かれると言葉に詰まってしまいます。
「体を治すための運動みたいなのをするんでしょ?」
「定期的に病院に通って悪いところを治すんだよね?」
「手すりみたいなのに掴まって歩く練習してるのを見たことがあるよ!」
リハビリという言葉に対して、上のような印象しか持ち合わせてはいないのではないでしょうか?
確かに、耳にする機会が増えてきているとはいえ、実際に自分自身が触れ合う機会がなければこういった印象のみの把握だけで終わってしまいますよね?
ですので、今回はリハビリとは何なのか?という疑問を解消すべく、リハビリに関するあれこれについて詳しくご紹介していきたいと思います!
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目次
- 1 リハビリとは何なのか?
- 2 リハビリの種類
- 2-1 理学療法
- 2-2 作業療法
- 2-3 言語聴覚療法
- 3 リハビリはどこで受ければいいの?
- 3-1 病院でのリハビリ
- 3-2 施設に入居して受けるリハビリ
- 3-3 自宅で受けるリハビリ
- 4 リハビリが受けられる施設の探し方
- 4-1 幅広く病院を探す場合
- 4-1-1 カラダにe-サイト healthクリニック」
- 4-1-2 「病院検索 MEDWEB」
- 4-1-3 「+Medical Life」
- 4-2 介護サービスに強い施設を探す場合
- 4-2-1 「LIFULL介護」
- 4-3 リハビリの充実した老人ホームを探す場合
- 4-3-1 「有料老人ホーム検索 探しっくす」
- 5 自宅でもできる効果的な体操や運動
- 5-1 介護テレビ 【リハビリ体操】〜椅子に座っての肩の運動〜
- 5-2 家族で出来るリハビリ 筋力をつける 基本
- 5-3 家族で出来るリハビリ 足腰の力をつける
- 5-4 デイサービスドットコム 知識なし、道具なしで出来る本格リハビリ体操
- 6 自宅で使えるリハビリ用品
- 6-1 ペダル漕ぎ運動
- 6-2 ペグボード
- 6-5 足踏み台、歩行訓練台
- まとめ
1 リハビリとは何なのか?

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ではまずは、そもそもリハビリって何なのか?ということについてお話していきましょう。
リハビリは「リハビリテーション」という言葉の略称であることは皆様ご存知だと思います。
リハビリテーションとは、「再生」という意味の「re」と「適した」という意味の「habiris」を組み合わせた言葉です。
リハビリというと、体を治すトレーニングのことをいうのかな?と思いがちですが、上述した言葉の意味から「体を再び適した状態へ戻していく」といった意味合いであることがわかります。
体の能力や機能が低下してしまった状態から健康な状態へ再び戻していくためのことを全般的に「リハビリ」としています。
完全に元に戻すことが目的ではなく、トレーニングなどを行って体の能力や機能を低下する前の状態に近づけるためのものであるという認識の方が正しいかもしれません。
2 リハビリの種類

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リハビリにも種類があって、
- 理学療法
- 作業療法
- 言語聴覚療法
の3種類がありますので、こちらの種類ごとの特徴についてお話ししていきます。
2-1 理学療法
ではまず、「理学療法」について触れていきましょう。
理学療法とは、起き上がりや立ち上がり、寝返りといった日常的な動作の機能回復を目的としたもので、身体障害者にとって不自由のある部位に対しての療法です。
これらの療法を専門で行う「理学療法士」が歩く練習などの訓練や電気治療やマッサージといった治療を施して機能回復のサポートをしてくれます。
また、温熱治療や光線を用いた専門的な治療も行ってくれるので、まさしく体の機能回復のスペシャリストと言えるでしょう。
理学療法は日常動作の回復を目的としていますが、機能低下の原因や経緯などは問わず、
- 脳卒中や脳血管などの中枢神経関連
- 骨折やヘルニアなどの整形外科関連
- 心筋梗塞などの心疾患関連
- 肺炎や喘息などの呼吸器官関連
- 高齢や体力低下などの年齢や機能関連
といった様々な経緯から理学療法を受けることが可能となっています。
2-2 作業療法
続いて、「作業療法」について触れていきましょう。
作業療法とは、理学療法である程度機能が回復した方を対象としており、日常生活で必要になる動作や作業をできるようになるために治療していくもので。
こちらも、「作業療法士」という専門家がいて、料理や掃除などの家事やスポーツなどのレクリエーション、創作活動などを通じてリハビリを行っていきます。
また、社会復帰を目的とした訓練なども行っており、機能が低下してしまう前の生活を取り戻すために様々なサポートを行ってくれるのが特徴ですね。
理学療法と違うところは、理学療法が「体の機能を回復させて日常生活ができるようにすること」だとすると、作業療法は「回復した機能の応用性を取り戻し社会復帰を目指すこと」でしょう。
2-3 言語聴覚療法
続いて「言語聴覚療法」についてお話ししていきます。
言語聴覚療法は先ほどの2つの療法とは異なり、運動機能でなく声帯の機能や聴覚に対する治療を行うことを指します。
こちらは「言語聴覚療養士」の指導のもと、声帯を損傷してしまった方や嚥下障害の危険がある方、聴覚に障害があってコミュニケーション能力が低下してしまっている方に対して回復や能力の向上を目的とした治療やトレーニングを行っていくものになります。
3 リハビリはどこで受ければいいの?

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「一口にリハビリといっても広すぎて何から手をつけていいかわからない!」
という方もいらっしゃるかもしれません。
まずはもちろん対象者がどのようなリハビリを必要としているかを把握するのが第一です。
ここではその次のステップ、「リハビリはどこで受けられるの!?」という疑問を解消していきます。
リハビリは主に病院や介護施設、訪問サービスを利用した自宅での治療を受けることができます。
どういった順序で受ければいいのかな?思うところですが一般的には病院でのリハビリが最もよく、その次に老健施設、自宅での訪問サービスという順番になっています。
それぞれの特徴についても触れていきましょう。
3-1 病院でのリハビリ
リハビリの治療を行っている病院にあるリハビリ病棟入院して治療を受けるのが主になります。
入院の時期は病院や症状によっても異なりますが、発症から3ヶ月が目安となっています。
理学療法などの専門性が高い医師がチームを組んで機能訓練や回復のためのリハビリを行ってくれます。
専門的な知識が豊富なチームでの治療を行ってくれるので症状や能力に応じたプログラムを組んでくれるので安心してリハビリを受けることができますね!
3-2 施設に入居して受けるリハビリ
リハビリ病棟での治療を受けて退院した後、自宅に戻ることになりますが、まだ不安があるな…といった場合には介護施設に入居してリハビリを受けることもできます。
一般的には生活環境に近い環境や用具を利用したリハビリを行ってくれる「老健施設」に入所してリハビリを受けます。
また、「デイケア」で1日だけの入所や、「ショートステイ」といった短期入所によるリハビリも可能です。
デイケアやショートステイではリハビリに対応していない施設があったり、施設ごとにスタッフの資格の保有にもばらつきが発生しがちなので事前に下調べをした上で利用しましょう。
3-3 自宅で受けるリハビリ
通院が困難であったり、もともと自宅でリハビリを行っていたけどそれだけでは不安になってきたなどといった方を対象に、専門医が自宅まで訪問して受けられるリハビリもあります。
理学療法士や作業療法など症状に適した専門医が自宅まで訪問してリハビリをしてくれるので安心ですね。
訪問サービスでは主に、
- 食事やトイレの訓練
- 家の中を歩く訓練
- ご家族への介助法の指導
- 身体機能向上の運動
- 創作活動などによる訓練
- 用品の使用法などのレクチャー
などが受けられます。
要介護1〜5の方であれば利用が可能となっていますので利用を検討している方はまず担当のケアマネージャーに相談をしてみましょう。
4 リハビリが受けられる施設の探し方

画像出典:http://d.hatena.ne.jp/wata300/20060308/p1
では実際にリハビリが受けられる病院や介護施設はどう探していけば良いのでしょうか?
一番は、最寄りの医療機関や介護施設を取り扱っている事業所、お住まいの市町村の役所に問い合わせるのが最も早い手段であると言えます。
ですので今回この場では、リハビリを行っている機関をインターネットで探す方法をご紹介していきます。
4-1 幅広く病院を探す場合
4-1-1 カラダにe-サイト healthクリニック」

画像出典:http://www.health.ne.jp/
4-1-2 「病院検索 MEDWEB」
画像出典:http://medweb.jp/
4-1-3 「+Medical Life」
画像出典:https://www.m-life.jp/
4-2 介護サービスに強い施設を探す場合
4-2-1 「LIFULL介護」
画像出典:http://kaigo.homes.co.jp/
4-3 リハビリの充実した老人ホームを探す場合
4-3-1 「有料老人ホーム検索 探しっくす」
画像出典:https://www.sagasix.jp/search.html
どちらのサイトも都道府県ごとに検索ができるので最寄りの施設をすぐに検索できますよ!
5 自宅でもできる効果的な体操や運動

画像出典:https://selfbox.jp/news/177
ここでは自宅でできるリハビリについてご紹介します。
リハビリに効果的とされている体操や運動などの動画を掲載しておきますので、ぜひ参考にしてみてください!
5-1 介護テレビ 【リハビリ体操】〜椅子に座っての肩の運動〜
動画出典:http://kaigotv.net/
5-2 家族で出来るリハビリ 筋力をつける 基本
動画出典:https://sites.google.com/site/kazokuderihabiri/home
5-3 家族で出来るリハビリ 足腰の力をつける
動画出典:https://sites.google.com/site/kazokuderihabiri/home
5-4 デイサービスドットコム 知識なし、道具なしで出来る本格リハビリ体操
動画出典:https://www.youtube.com/channel/UCPyeTGnOHD9HANr-1GYTJ1g
各動画の掲載元のサイトで自宅で行えるリハビリを中心とした動画が多くありますので参考までにご覧ください!
6 自宅で使えるリハビリ用品

画像出典:http://www.scrio.co.jp/store/categories/health-support/rehabilitation-training/
それでは最後に、自宅でのリハビリをサポートするためのリハビリ用品をいくつかご紹介します。
6-1 ペダル漕ぎ運動

画像出典:http://www.scrio.co.jp/
- 「ペダル漕ぎ運動 アクティブペダルハンドル+」
- 8,640円
- 自宅の椅子で自転車のペダル運動ができます
- 腰にある腸腰筋を鍛えることで寝たきりを防止する
- サイクリング感覚で運動が出来るのでリフレッシュ効果もあり
動画出典:https://www.youtube.com/watch?v=CiSkPYvlh3k
6-2 ペグボード

画像出典:http://www.scrio.co.jp/
- 「小型ペグボードセット 140」
- 12,580円
- 手指の運動などの作業療法に効果的で位置関係の学習にも役立ちます
- 色や数の認識訓練や集中力のアップにも効果あり
- 自由に並べたり文字を作ったりすることで創造性も養える
動画出典:https://www.youtube.com/watch?v=uDLKE9yEaso

画像出典:http://www.scrio.co.jp/
- 「サンラッキー・トランポビクス TB-A(ジョグ)」
- 11,850円
- 姿勢の矯正や歩行向上の効果あり
- 腰痛や肩こりなどの予防や改善にも良い
- 膝や腰への負担を減らして短時間で効果が見える
- トランポビクスとはトランポリンにエアロビクスを取り入れたもの
動画出典:https://www.youtube.com/watch?v=SFlLzCI2Dp0

画像出典:http://www.scrio.co.jp/
- 「ひねり訓練セット」
- 30,240円
- 手指の機能の回復や日常的な動きを取り戻す効果あり
- 日常生活でのひねる、回すといった動作のトレーニングができる
- 器具は台の中に収納できるので楽チン
画像出典:http://www.scrio.co.jp/
動画出典:https://www.youtube.com/watch?v=W2OUDjT8j3M
6-5 足踏み台、歩行訓練台

画像出典:http://www.scrio.co.jp/
- 「TB-738 オプションシリーズ カラーハウス」
- 13,500円
- 足踏み台や歩行訓練台として活躍します
- 脚部の運動や基礎代謝を上げたりする効果あり
- カラーバリエーションが豊富で、汚れも落としやすく使いやすい
動画出典:https://www.youtube.com/watch?v=sDXSoWn7uaY
まとめ

画像出典:https://1post.jp/565
今回はリハビリとはなんなのか?というテーマを掘り下げていきましたがいかがでしたでしょうか?
リハビリと言葉で聞くことはあっても実は種類があったりすることなどは意外と知られていなかったりします。
単なるトレーニングではなく、日常的な動きを取り戻すための行動のことを指していて、専門医や施設と協力をしながら行っていくものなのです。
症状ごとに適したリハビリを受けるために自身に合った専門医やリハビリをしてくれる施設を選択することが重要になります。
また、自宅でも行える体操や運動などを動画で紹介していたり、自宅でのリハビリをサポートしてくれるリハビリ用品なども多数ありますので、それぞれの体や訓練法に最適なものを選ぶことも重要になってきます。
今回ご紹介した内容で皆様がリハビリについて深く知るためのきっかけになることができれば幸いです。
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