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私たちが日々生活していく中で、関わってくる様々な病気。
あまり自分自身聞き覚えのないものや、体験した事がない病気も多く、いざ症状が出ると対応がわからないという事もあるのではないでしょうか?
また、病気と一言にいっても、性別や年齢により発症しやすい病気や、そうでない病気なども数多くありますね。
その中でも、お子様がいるご家族ですと、免疫力が低い子供がかかりやすい病気には、特に注意が必要です。
そこで今回紹介するのは、夏になると子供を中心に患者数が増える「咽頭結膜熱(プール熱)」という感染症について書いていきたいと思います。
夏になると流行がピークを迎えるので、その特徴や対処法、注意点などを確認し、事前に感染対策に備えましょう!
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目次
1 そもそもプール熱(咽頭結膜熱)って何?

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それでは、咽頭結膜熱(プール熱)とは一体どのような病気なのでしょうか?
特徴や流行時期、主な症状などについて触れていきましょう。
1-1 特徴
プール熱とは、正式名称「咽頭結膜熱」といい、「アデノウイルス」が原因で引き起こされる感染症です。
この「咽頭結膜熱」は、プールの水を介して人から人へ感染する事が多いので、プール熱と呼ばれており、咳やくしゃみなどによっても感染する恐れがあります。
ここでは、わかりやすいよう「プール熱」と呼んでいきます。
1-2 流行時期
プール熱の流行時期としては、例年6月頃から徐々に増え始め、7~8月に流行のピークを迎え、10月頃までの流行が多いです。
患者の約6割ほどは5歳以下の子供ですが、稀に大人の方でもかかる事があり、病院やデイセンターなどでの感染例も報告されています。
この時期にプールの水を介して流行する事が多いプール熱ですが、プール熱の原因とされているアデノウイルスは一年中活動しているため、夏以外にも流行する事があると言えるでしょう。
1-3 主な症状
プール熱の主な症状は、
- 咽頭炎(のどの痛み)
- 結膜炎(目の充血)
- 目の痛み
- 39℃前後の発熱(数日〜1週間)
- 頭痛、食欲不振が3〜7日続く
- 目ヤニ
- 涙が多くなる
- まぶしがる
などが見られ、これらの症状は3~5日程度続きます。
また、食欲不振が3〜7日続くこともあり、なかでも発熱は長い場合10日程度まで持続するということも・・・。
その為、重大な病気ではないかと心配になる方も多くいます。
稀に、重症化することもあるので、気になることがあれば、かかりつけ医に相談するようにしてください。
1-4 初期症状
プール熱の原因とされている「アデノウイルス」が口や鼻の中・眼の結膜から体の中に侵入し、始めに喉の痛みや目の充血などを起こします。
更に、感染した部位から子供が手指を介してウイルスを運んでしまうなどして、結膜炎やだるさ、腹痛などの症状が出ることもあります。
このウイルスの潜伏期間は5日間から10日間と言われており、お子さんが高熱を出し慌てて病院を受診するといったケースも多いようです。
2 主な原因は?

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プール熱の主な原因は、「アデノウィルス」というウイルスです。
約50種の型が確認されているアデノウィルスの中でも「3型のアデノウィルス」が原因とされています。
では一体、プール熱の発作を引き起こす感染経路は何なのでしょうか?
この章では、その感染経路や経過・診断について書いていきます!
2-1 感染経路
主な感染経路としては、
- プールの水を介しての感染
- 水に触れた結膜からの感染
- 患者の咳・くしゃみからの感染
- タオル・食器などの共有からの感染
- 目やにからの接触感染
などが挙げられます。
「アデノウイルス」は、口・鼻の中やのどの粘膜あるいは目の結膜から体の中に入りこんで感染します。
その感染経路は、主にプールの水を介して人から人へ流行が拡大することが多いですが、感染力が強く、患者の咳やくしゃみの他、タオルや食器などの共有からの接触感染があります。
また、汚染された水に触れた「結膜からの感染」、目やにからの「接触感染」もあるので注意が必要です。
その為、プール熱は非常にうつりやすく、特に学校で流行しやすい病気である「学校伝染病第二種」に指定されています。
お子さんが発症すると、主要症状が消退した後2日を経過するまで出席停止とされているようなので、慎重に対処してください。
2-2 経過
ウイルス感染から発症までの潜伏期間は5~7日と言われており、発熱は3~7日間程度続き、39℃前後の発熱が一週間近く続くこともあります。
症状としては、頭痛をはじめ、喉の腫れや痛み、白目の充血(結膜充血)、涙などの症状が現れ、この他には、体のだるさや食欲不振が3〜7日続くといった症状がみられることもあります。
3 発症しやすい年代は?

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プール熱は、毎年、6月頃から小さい子供を中心に流行りだし、7~8月に流行のピークを迎えます。
主に、5歳以下の子供がかかりやすく、患者さんは10歳までの子供で9割を占めていますが、稀に大人でも発症することがあります。
幼児から学童にかけての子どもがかかりやすい疾患ということもあり、先ほども触れたように、学校保険法では、「第二種伝染病」に位置づけられています。
初心に適した科としては、内科,小児科が挙げられ、眼症状が強い場合は眼科にも相談した方がいいでしょう。
また、投稿基準としては、症状がなくなった後、2日を経過するまでは出席停止となります。
4 プール熱の治療とケアについて

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ここでは、プール熱にかかってしまった時の、治療とケアについて触れていきます!
4-1 治療方法について
プール熱の治療法としては、それぞれの症状を和らげる対症療法が中心となり、結膜炎が強い場合は眼科での治療、熱には解熱剤、喉の痛みには鎮痛剤などを使用します。
注意点としては、のどが痛くなることが多いので、食欲不振による脱水症に注意し、十分な水分と栄養を取るようにしてください。
4-2 プール熱にかかってしまった時のケア方法
ケア方法としては、
- 刺激の少ない食事を心がけましょう
- 硬くない食物(プリン・ゼリー・アイスなど)が最適
- のど越しのよい食べ物(冷めたおかゆ、豆腐)が最適
- 安静にして十分な睡眠を取ること
- 水分補給を欠かさずに
上記のことに気をつけましょう。
食事は刺激のあるものは避け、喉越しのいいものや噛まずに飲み込めるものがいいでしょう。
飲み物は、麦茶や牛乳、冷めたスープなどが適しています。
また、十分に睡眠をとり、脱水症状予防のための水分補給は欠かせません。
アデノウイルス感染力が強いので、「家庭内での感染対策も重要」です。
感染した子どものオムツ交換をする際には、使い捨て手袋をし、患者さんとのタオルや食器の共有は避け、洗濯・洗浄も別々に行うようにしてください。
5 プール熱の予防方法

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上記で触れた感染経路をキチンと把握し、感染経路を断つことが最も有効な予防策です。
手洗い・手指消毒やうがい、身の回りの消毒を行うことが大切になってきます!
- プールを介しての流行が多ので、プールの前後はシャワーをよく浴び、目の洗浄とうがいを徹底しましょう。
- プール利用時はゴーグルを使用し、結膜からのウイルス侵入を阻止しましょう。
- 手指を介してウイルスを運んでしまうことがあるので、こまめに手洗い・手指消毒・うがいを行いましょう。
- 赤ちゃんのおむつ交換時は、使い捨て手袋を使用し、しっかりと手洗い・手指消毒をしましょう。
- タオルや洗面器などの共用は避けましょう。
- 手すりやドアノブ、お子さんのおもちゃなど共用のものには、消毒用エタノールなどを使用し、こまめに消毒する。
アデノウイルスは、感染力が非常に強いので、上記のことを意識し、二次感染にも注意をするようにしてください。
6 感染対策アイテム

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上記では、プール熱の予防方法や、ケア方法などについて紹介しました。
ここでは、そんなプール熱にかかってしまった時の感染を防ぐ、感染対策アイテムを紹介します!
6-1 手指消毒に!『ハンドラボ 薬用泡ハンドソープ』

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『ハンドラボ 薬用泡ハンドソープ』は、医療の現場や食品衛生の現場で使用されているプロ仕様の泡ハンドソープです。
感染力が強いアデノウイルスは、お子さんが発症するとそのご家族にまでうつってしまうことがあります。
プール熱は、手指を介して感染する事があるので、十分な手洗いと手指消毒を心がけましょう。
6-2 こまめな消毒に!『ノロアウト』

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ウェットシートタイプなので気軽に持ち運ぶ事ができる『ノロアウト』は、おむつ交換や食事やおやつの時に便利です。
家庭内感染を防ぐためにも、手すりやドアノブ、お子さんのおもちゃなど共用のものは、こまめに消毒するようにしましょう!
6-3 健康管理に!『キレイキレイ うがい薬』

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殺菌・消毒効果のある『キレイキレイ うがい薬』で、外から帰った後、しっかりうがいをする習慣をつけ、予防に努めましょう!
フルーツミント アップル味なのでお子様にも最適です。
まとめ
今回の記事では、夏になると子供を中心に患者数が増える「咽頭結膜熱(プール熱)」という病気について紹介しました!
プール熱(咽頭結膜熱)は、合併症にならない限り10日~2週間程度でウイルスに対する抵抗力が付き、自然治癒する病気ですが、ウイルスの感染力が強いので、二次感染には十分注意してください!
小さいお子さんがかかると、感染による高熱や喉の痛みなどの症状で、辛い思いをすることになってしまうので、その特徴や対処法、注意点などを確認し、事前に感染対策に備えましょう!
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