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高齢者社会が年々進行し、介護を必要としている人口も増え続けています。
介護タクシーや介護施設などの高齢者を対象としたサービスも充実してきていますので、そこまで将来に不安は感じていない、という方も多いのではないでしょうか?
確かに介護に関するサービスは充実してきていますが、その反面介護に関連する様々な問題も浮き彫りになってきてるのも事実です。
今回は介護問題の中のひとつ「介護離職」についてお話ししていきたいと思います。
介護離職とはどんなものなのか?
どういった原因や対策が考えられるのか?
などなど、介護離職についての内容をいくつか紹介していきますね!
それでは参りましょう!
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1 介護離職とは?

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それではまず、介護離職とはどんなものなのか?というところから簡単にお話ししていきましょう。
介護離職とは名称の通り、家族などの近しい人の介護を行っていくために勤めている会社を退職してしまうということを言います。
介護を必要とする人口と同様に介護離職者の人口も増加傾向にあります。
これまで何度か紹介してきた介護に関する問題の中でも、介護を行う側に直接の負担が関わってくるのが特徴でしょうか。
同じく介護に関連する問題で「介護難民」というものもあるのですが、実はこれも介護離職に関連してくることなのです。
では、介護難民のお話も含めて介護離職の主な原因や対策などについて触れていきますね!
2 介護離職の原因と対策

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2-1 原因
基本的に介護というものは先ほども少し触れた介護サービスを利用しながら行っていくものですが、介護を必要とする人口が増加している反面、介護サービスに触れている職員などの人員増加は思わしくありません。
介護施設の数などもそこまで多いわけではなく、介護のノウハウを身につけている人も決して多くないために結果として介護難民が増加してしまいます。
これによって自宅で介護をせざるを得なくなってしまい、結果として家族が仕事から離れる選択肢をとることになってしまいます。
2-2 対策
介護離職を防ぐために厚生労働省が定めている対策もいくつかあります。
主に、
- 介護休暇⇨介護を受ける方ひとりにつき5日までの休暇制度
- 介護休業⇨介護を必要とする方が要介護になるごとに通算3度(93日)の休業が可能
- 介護給付金⇨毎月の給料の67%
- 助成金⇨どちらかというと事業主向けのもの
- 残業時間や勤務地の配慮⇨フレックス制度や介護に時間を割けるような配慮
などがあります。
介護離職自体を防ぐ、というよりは離職後の生活をある程度保障してくれるものになります。
根本的な解決にはやはり介護施設や介護職員の増加が関わってきてしまいますね…。
また、厚生労働省以外にも介護離職を防ぐための運営を行っている民間企業も増えてきていますので、転職や退職を頭に入れている方は求人サイトなどを利用して調べてみると良いでしょう!
3 介護者に与える影響

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先ほども少し触れましたが、介護離職は介護を受ける側よりも行う側への負担が大きくなってしまう介護問題のひとつです。
主にどのような影響があるかというと、
- 金銭面での不安
- 一日中介護に追われることのストレス
- 家族間での役割分担による軋轢
- 介護を受ける側と行う側でのすれ違いによるトラブル
- 社会から離れて孤立しているように感じてしまう
などがあります。
介護者に与える影響はとても多く、これによって介護うつなどを発症してしまうケースも少なくはありません。
これらを防ぐために先ほどご紹介した介護離職の対策が必須になってきます!
また、特に注目して欲しいのが介護をする上での家族間の役割分担についてです。
在宅介護をしている家族全てではありませんが、例えばおばあちゃんのお世話を娘ひとりだけでこなしている、などというケースも少なくありません。
介護は決して簡単なものではないので介護者にかかる負担もかなり大きくなっています。
ですのでその負担を少しでも軽くできるように家族で協力しあっていくことも介護離職後の生活へのケアになりますよ!
まとめ

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今回は数多くある介護問題の中のひとつ、介護離職について触れていきましたがいかがでしたでしょうか!?
ただでさえ大変な毎日の仕事と介護との両立はとてもひとりでこなせるものではありません。
今回紹介したいくつかの対策を取っていくのももちろん効果的なのですが、やはり家族間での役割分担や助け合い、精神面でお互いをどれだけ支え合っていけるのかが重要になってくるのではないでしょうか?
できれば働くことを辞めずに介護をしていけるのが一番理想のスタイルかとは思いますので、介護に対しておおらかな転職先を探してみたり、現在働いている職場に理解を求めて就業についてのことを根本的に見直してもらうのが良いかもしれませんね!
とはいえ、決まったマニュアルがない問題になってきますので実際に身近になってみないとピンとこないとは思います。
ですのであらかじめいつ介護離職が身近になってもいいように金銭面や役割分担などの体制を整えておくことをおすすめします!
今回の内容をきっかけに介護離職についての備えを考えていただければ幸いです。
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