こちらの記事もおすすめです!
高齢化が進む近年、安心して暮らすことができるように「老人ホーム」での生活を考えている方が増えているように思います。
しかし、一口に老人ホームといっても様々なものがあり、その違いも千差万別。
老人ホームや介護施設にはアットホームな雰囲気の施設や、ワンランク上の暮らしを提供する高価な施設まで多種多様です。
もちろん長く住めば住むほど、施設利用者同士の間に会話が生まれたり、その場所に馴染むことができ「快適な暮らしを送ることが可能」になります。
ですが、そんな生活が安定してきたときに「料金が払えなくなってしまった・・・」という事態が起こる可能性もゼロではありません。
そこで、やはり気になるのは老人ホームに入居する際の費用ではないでしょうか?
ここでは、有料老人ホームに入居するにあたって、事前に知っておきたい費用や、月額料金相場などについて書いていきたいと思います。
出典:http://michaellux.com/
目次
1 まずは有料老人ホームの違いを知ろう!

出典:https://pixabay.com
高齢者の介護が必要になり、在宅介護では対応できなくなってしまった時、皆さんならどんな選択をしますか?
兄弟や親戚に手伝ってもらうという方や、入浴、排泄、食事などの介助をしてもらう「訪問介護」を利用する方、日中だけ施設で過ごす「デイサービス」の利用を考える方など、その選択肢は様々です。
しかし、今後安心して暮らすことができるよう、設備が整った老人ホームへの入居を考えるという方も多いのではないでしょうか。
では、老人ホームには、一体どのような種類があるのでしょうか?
ここでは、そんな老人ホームの種類について触れていこうと思います。
1-1 介護付有料老人ホームとは?

出典:http://www.scienceplus2ch.com/archives/5455480.html
安心の介護サービスが魅力! |
「介護付有料老人ホーム」とは、居宅介護サービスのひとつで、サービス体制が充実しており、食事、入浴・排泄などの介護全般が受けれる他、レクリエーションや設備面などのサービスも充実しているのが特徴の施設です。
その為、介護度が高い場合でも、必要な介護サービスを受けることができ、介護に関わる家族の負担を大幅に軽減することができます。
また、「介護付有料老人ホーム」は「特定施設入居者生活介護」という指定を、都道府県知事から受けています。
これは、この施設が「国が定めるサービス基準を満たしていますよ」ということの証になっています。
受けられるサービス | ・食事提供 ・入浴介助 ・日常生活全般の介助 ・リハビリ ・レクリエーション |
入居条件 | ・一般的には65歳以上の方 ・自立型〜要介護 (施設により、入居要件は異なる場合があります) |
1-2 住宅型有料老人ホームとは?

出典:https://www.sakouju.jp/chiebukuro/care/kennkougatayuuryouroujinnhomu/
介護サービスを自分で選択できるのが魅力! |
「住宅型有料老人ホーム」は、自立可能な高齢者が対象で、食事などのサービスが付いた住居施設のことで、介護付よりも比較的元気な方向けの施設です。
介護サービスが必要となった場合は、ホームに入居しながら、デイサービスや訪問介護など、外部の事業者を利用することができます。
「住宅型有料老人ホーム」のメリットとしては、介護サービスを自分で選ぶことができるところにあり、これまで利用していた介護業者を継続することや、高級志向など施設のバリエーションが豊富なので、その選択範囲が広いことにあります。
しかし、別途介護サービス費を支払わなければならないため、要介護度が重くなると月々の負担が割高になる可能性があり、介護付有料老人ホームへの住替えが必要になることがあります。
受けられるサービス | ・食事提供 ・日常生活の世話(掃除・洗濯など) |
入居条件 | ・一般的には60歳以上の方 ・自立型〜要介護 (施設により、入居要件は異なる場合があります) |
1-3 健康型有料老人ホームとは?

出典:https://www.sakouju.jp/carenews/roujinho-mu/
自立した生活ができる高齢者のための施設! |
「健康型有料老人ホーム」とは、食事提供のサービスはありますが、自立して生活できる人が対象の施設です。
自立した生活は送れるが、一人暮らしでは不安な高齢者に向いており、介護が必要になった場合は、契約を解除して退去しなければなりません。
施設内は、介護や医療に特化した施設ではないものの、レクリエーションやイベントも充実しており、アクティブな生活を楽しむことができるよう、設備が充実しているところが多いようです。
受けられるサービス | ・食事提供 ・健康維持のために欠かせない設備 |
入居条件 | 自立できる高齢者(60歳以上)~軽度の要介護者向け |
2 老人ホーム入居にあたって、必要な費用

出典:https://pixabay.com
有料老人ホームに入居するにあたり、事前に知っておきたい情報は、利用時にかかる費用や料金ですよね。
有料老人ホームを利用するのに必要な費用は、「前払い金(入居一時金)」と「月額利用料」の2種類です。
以下では、「前払い金(入居一時金)」と「月額利用料」について触れていきたいと思います。
2-1 前払い金(入居一時金)について
「前払い金(入居一時金)」とは、入居時に一定期間分の家賃を前払いするもので、有料老人ホーム特有のシステムです。
この支払いは一度きりとなっており、この償却期間を過ぎた後の利用は、月額利用料の支払いのみでの利用になります。
入居一時金の金額は幅広く、部屋の広さ利用者の年齢により異なる場合や、いつくかの料金プランから選べる施設など様々です。
また、施設によっては「入居0円プラン」というものがありますが、月額利用料に家賃などの金額が上乗せになるため、月額費用が高くなる場合があります。
入居0円プランを利用予定の方は、事前に施設に確認するのがいいでしょう。
2-2 月額費用
「月額費用」とは、毎月支払う利用料のことで、居住費(管理費・家賃)・食費・光熱水費などになりますが、施設によって料金に含まれているものが異なります。
先ほど解説した「前払い金(入居一時金)」の有料老人ホームは、入居一時金を多く支払うことによって、この「月額費用」が低くなるため、月々の支払いが比較的安く設定されています。
また、「月額費用」の他に、個人で用意する、おむつ代、日常消耗品、嗜好品などの雑費が別途必要になるので、それらの金額を含めた資金計画を立てる必要があるでしょう。
2-3 個人で必要な費用
「前払い金(入居一時金)」や「月額費用」以外に必要な費用としては、先ほど記載した、おむつ代、日常消耗品、嗜好品などに加え、医療費やレクレーション費などがあります。
この金額は、利用者によって様々です。
また、施設によって有料なサービス内容も異なるので、パンフレットやWEB等で確認しておくのがいいでしょう。
3 必要な費用の例

出典:https://pixabay.com
上記では、老人ホームに入居するにあたり必要な費用について紹介しましたが、ここでは、その具体的な費用の例を紹介します。
3-1 施設に支払う費用例
ここでは、施設に支払う必要がある費用について書いていこうと思います。
・家賃 居室を利用する際に必要となる費用のことで、数万~十数万円の施設が多いようです。 ・管理費 ・介護サービス費 ・水道光熱費 |
3-2 個人で必要な費用例
老人ホームを利用する際に必要な費用には、家賃や管理費、水道光熱費などの他に、個人で必要となる雑費があります。
以下が、その費用例です。
・電話代
・おむつ代 ・医療費 ・レクリエーション参加費、材料費 ・介護保険対象外の有料サービス(買い物代行、外出付き添いなど) ・嗜好品(たばこ、アルコール類など) |
4 有料老人ホームの費用相場は?

出典:https://pixabay.com
ここまでは、老人ホームに入居するにあたり必要な費用についての紹介をしてきました。
では、実際に入居した際にかかる大凡の費用はいくらくらいなのでしょうか?
ここでは、有料老人ホームに入居する際にかかる大凡の費用について書いていきます!
4-1 入居時にかかる費用
有料老人ホーム | サービス付き高齢者向け住宅 | |
入居時費用の相場 | 約500万 | 約21万円 |
入居時にかかる費用に関しては、施設内容や都道府県より異なりますが、有料老人ホームでかかる費用が比較的安い県として挙げられるのは、安い順に山口県・新潟県・茨城県です。
一方、有料老人ホームで入居時にかかる費用が高い県は、高い順に京都府・兵庫県・奈良県になります。
また、サービス付き高齢者向け住宅でかかる費用が比較的安い県として挙げられるのは、安い順に長野県・北海道・茨城県で、高い県は、香川県・東京都・奈良県です。
4-2 月額利用料
有料老人ホーム | サービス付き高齢者向け住宅 | |
月額利用料 (入居時費用あり) |
約22万円 | 約16万円 |
月額利用料 (入居時費用0円) |
約20万円 | 約15万円 |
月額利用料としてかかる金額については、「サービス付き高齢者向け住宅」に比べ、有料老人ホームの方が高い傾向にあり、入居時に支払う費用の有り無しによっても違いがあるようです。
入居時費用がある施設は、月額利用料が10万円〜20万円程度で、入居時費用なしの場合は、10万円代のところが比較的多いです。
また、有料老人ホームでかかる月額利用料が比較的安い県として挙げられるのは、安い順に佐賀県・三重県・福島県です。
一方、高い県は東京都・兵庫県・神奈川県が挙げられます。
サービス付き高齢者向け住宅でかかる月額利用料が比較的安い県として挙げられるのは、安い順に和歌山県・北海道・広島県で、高い県は東京都・神奈川県・宮城県になります。
まとめ
この記事では、有料老人ホームに入居するにあたって、事前に知っておきたい費用や、月額料金相場などについて紹介しました。
有料老人ホームなどの施設への住み替えを考えている方は、どのくらいの費用がかかるか、事前に予算を立てることが大切です。
入居期間を想定し、「入居一時金」や毎月支払う「月額費用」がどのくらいかかるのか、あらかじめ計算をすることで、施設選びもスムーズに行うことができますよ!
コメントを残す