5人に1人が悩まされ、国民病とも言われている不眠症。
普段何気なく行っている「眠る」ということは、心身を健康に保つためには不可欠な要素です。
しかし、今その「睡眠」が阻害される要素が現代社会にはいくつも存在します。
タブレット、LEDなど、四六時中明るくなった現代社会に対して、私たちは「睡眠の質」を改めて見直す必要があると言われています。
軍地麻衣子
看護師として病棟で4年間働いた後、バックパッカーで1人世界一周をする。
帰国後、旅行添乗看護師として独立。地域に関わる中、東洋医学や自然療法に関心を持ち、アロマテラピー講師の道へ。
五感の中で唯一脳へダイレクトに作用する嗅覚から、天然の「精油」を取り入れる事で体調を整えることを推奨し、医療や介護施設に対して精油を活用した空間プロデュース、ワークショップ、職員向けのセミナー、講義等幅広く活動をしている。
目次
1 不眠症とは?

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不眠症とは、必要に応じて入眠や眠り続けることができない睡眠障害のことを言います。
今や5人に1人が不眠症とも言われ、年代も若年層から高齢者において、あらゆる年代の日本人に症状がみられます。
特jに20〜30代から不眠症の訴えが始まり、加齢とともに増加しています。60代以上の方は、3人に1人が睡眠に何かしらの問題を抱えているといいます。
眠れないことだけが不眠症ではなく、4つのタイプに分けることができます。
- 入眠障害:一般的に言われている不眠症。なかなか寝付けないタイプ
- 中途覚醒:夜中何度も目が覚め、その後になかなか寝付けないタイプ
- 早朝覚醒:朝早くに目が覚めてしまうタイプ
- 熟眠障害:眠ったはずなのに、満足感がなく日中眠いタイプ
これらに対して、現在睡眠薬などを飲んでいる人数が日本において600万人とも言われています。
2 質の良い睡眠が必要な理由

出典:http://googirl.jp/
私たちは睡眠時間だけを意識すれば良いと思いがちですが、実は「睡眠」には「質」が関わります。
睡眠には浅い眠りのレム睡眠と深い眠りのノンレム睡眠があり、交互二繰り返し出現します。
質の良い睡眠では、最初に一番深いノンレム睡眠に入ります。そこでは、ストレスなども解消しながら、成長ホルモンを多く出します。
成長ホルモンは、体の様々な組織を修復し、体の疲労を回復させてくれます。
また、脳内の嫌な記憶や、不要なタンパク質をデトックスしてくれるために必要なホルモンです。
質の良い睡眠がとれず、入眠後ノンレム睡眠に入れないと、十分な成長ホルモンは生成されずに、心身の疲労は溜まる一方となってしまいます。
3 質の良い睡眠をとるために出来ること
3-1 寝る前のスマホやタブレットをやめる

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端末から出る「ブルーライト」は脳を活動的にさせる、「交感神経」を高めます。
寝る前にブルーライトを浴びると、入眠後直後も、活動神経が活発になっており、深い睡眠のノンレム睡眠に入りにくくなります。
実際、寝る前スマホの7割が不眠症とも言われています。
3-2 朝起きたらなるべく朝日を浴びて、体をうごかす

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私たちは「体内時計」を持っており、それは「朝日」でリセットされます。
朝日を浴びることで、体内時計のリズムを調整することが出来ると同時に、脳内に「セロトニン」を作ることができます。
夜寝る時には「メラトニン」というホルモンが不可欠ですが、それは「セロトニン」がしっかりと作られないと、眠るための「メラトニン」も作られません。
3-3 アロマテラピーの活用

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夜寝る前に心配事や不安なことがあったり、神経が高ぶっていると、リラックスする「副交感神経」が高まりません。
精油(エッセンシャルオイル)には、「鎮静作用」というものがあり、高ぶった神経を落ち着かせてくれる効果があります。
真正ラベンダーや、スイートオレンジの精油のブレンドなどは、鎮静効果が高いと言われております。
寝る前に精油の香りで神経を落ち着かせることも有効です。(ただし、あくまでも100%天然の植物からのみ抽出された精油を扱ってください。人工香料では鎮静効果はみられません。)
まとめ
当たり前のように無意識に行っている「睡眠」。
不安やイライラが募っていると、脳内の神経は休まらず、結果身体の疲労もたまっていき、心身に悪影響を及ぼします。
健康なうちから意識して、毎日行う「睡眠」の質を見直すきかっけにしていただければ幸いです。
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