夏を迎えて毎日暑い日々が続いている中で、夏ならではのトラブルが体に襲いかかってくるのもこの時期の特徴ですね。
熱中症や食中毒、最近では虫に関する話題も多く取り上げられていますね…。
「せっかく楽しい思い出をたくさん作る機会が多い夏なのに気をつけないといけないことが多すぎて参っちゃう…。」
なんて思うこともしばしば…。
上に挙げたようなものに代表されるように、実は夏に発症が見られやすい病気というのは多いのです。
その中で今回ご紹介するのは「手足口病」という病気についてです。
皆様聞き覚えはありますか?
この手足口病も実は夏に発症のピークを迎えるもののひとつなのです。
今年の夏を乗り切る為に!というのはもちろんのこと、来年以降の夏には手足口病なんてもう怖くない!って言い切れるような備えをしておきたいものです。
楽しい夏の思い出の為にも、是非ともご覧になってください!
それではいってみましょう!
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目次
1 手足口病とはどんな病気?

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それではまずは手足口病とはどんな病気なのか?といったところからお話ししていきましょう!
1-1 特徴
手足口病は主に子供に発症が多く見られる病気でピークは7月ごろと言われています。
主にウイルス感染によって発症するもので、何度もかかることがあるという厄介な面もあります。
また、乳児や子供の病気として周知されているものですが、大人にも発症が見られることが稀にあります。
大人がかかる手足口病については後ほど触れていきたいと思います。
それでは、主にどういった症状が見られるのか?といったことについてもお話ししていきましょう!
1-2 主な症状
手足口病になってしまうと主に、
- 38℃前後の発熱が1〜3日
- 水疱性の発疹(手のひら、足の裏、足の甲、口腔粘膜などに)
- 口内の発疹が潰れて口内炎になる
- 口内炎の痛みから食事や水分補給を怠り脱水症状になることも
- 爪が剥がれることもある
- 髄膜炎などを併発することも稀にある
などといった症状が見られます。

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自分の子供の手がこんな手になってしまうのは見ていても辛いですよね…。
続いて、手足口病の初期症状についてもお話ししていきましょう。
1-3 初期症状
手足口病の初期症状として挙げられるのは、まず始めに口の痛みです。
口の痛みや痒みから始まり、口内にポツポツと白いものが見えてきます。
その後手足に症状が見えてくる、といった進行の特徴があります。
このように口から症状が現れ始めることが多いので、こういった症状が見えてきたら手足口病を疑いましょう。
2 何が原因で発症するのか?

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手足口病は夏にピークを迎えるウイルス感染症のひとつです。
原因と言われているウイルスは「コクサッキーウイルス」や「エンテロウイルス」などが挙げられます。
また、これらのウイルスはA6やA16などと複数存在しているのがこれまた厄介なところです。
先ほど少し触れた何度もかかることがある、というのは原因と言われる同種のウイルスが複数存在することと結びつくのです。
反対に、ウイルスは感染してしまうと猛威をふるいますが、感染経路や潜伏期間なども明らかになっている場合も多いです。
なのでそれを知っておけば事前の予防もできるかも…。
ということで、次からはウイルスの感染や潜伏、予防に関してのお話をしていきたいと思います!
3 手足口病の感染、潜伏について

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3-1 感染経路
主な感染経路として挙げられるのは、
- 飛沫感染→くしゃみや咳、空気中に潜伏するウイルスを吸い込んでしまうことによるもの
- 接触感染→子供や乳児がウイルスの付着したものに触れることで発症するもの
- 糞口感染→排便時に排出されたウイルスが体内に入ってしまうことによるもの
これらが主な感染経路として挙げられます。
特に接触感染ですが、子供は何にでも手を触れてしまいますので接触によるウイルスをもらいやすいです。
保育園や幼稚園などからウイルスを持ってきてしまうことも多いのでそういった理由から子供に発症が多い病気ということがわかりますね。
3-2 潜伏期間と感染期間
手足口病のウイルスが体内に潜伏している期間は個人差はありますが2〜7日間と言われています。
あくまで目安ですのでご了承ください。
基本的には潜伏期間を過ぎれば自然に回復していきますが、先ほども触れたように稀に髄膜炎などを併発することもあります。
潜伏期間が1週間弱なのに対し、感染期間は症状が出てから1週間〜2週間ほどと少し長くなってしまいます。
ただ、排泄物には1ヶ月ほどウイルスが残ってしまいますのでその期間中は油断ならないということになりますね…。
なので感染期間は多く見積もって2週間〜1ヶ月ほどと考えておくのが良いでしょう。
4 手足口病を予防するには?

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では続いて、手足口病を予防するにはどういった方法が適しているのでしょうか?
主に挙げられているのが、
- 手洗い、うがいの徹底
- くしゃみや咳が出るようならマスクの着用
- 乳児の場合、おむつ交換をした際に便が飛び散ったりしないよう注意する
- タオルを使いまわさない
- 酸性のアルコールでの消毒も効果的
- こまめに手などを拭いてあげる
- 子供同士のおもちゃなどの貸し借りの際にもなるべく綺麗にしてから渡せるよう心がける
などが予防法としてあります。
怠ってしまうと飛沫感染、接触感染、糞口感染どれにも繋がる可能性がありますのでしっかり行っていきましょう!
5 どんな対策、どんな治療法があるのか?

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では続いて、もし手足口病にかかってしまったら?といったところにスポットをあて、対策や治療についてのお話をしていきましょう。
手足口病には特効薬がありませんので、病院に行った際には発熱や水疱による痛みなどの症状を緩和する薬が処方されますのでそれを服用するのが主な治療法と言えるでしょう。
飲み薬や軟膏など、比重の大きい症状に合わせた薬を服用することで早期の回復が望めますね!
また、手足口病にかかってしまっている期間の対策としては、なるべく刺激物は避ける食生活を心がけてあげましょう。
飲み込みやすく熱すぎないものをあげるのも良いでしょう。
先ほども少し触れたように手足口病になるとその痛みから逃れるために飲食を避けてしまいがちになってしまいます。
こまめに水分補給だけでもしておかないと脱水症状になってしまいますので、できるだけ痛みの少ない飲み物などを選択して声がけをしながら飲ませてあげましょう。
痛みなどを伴うと子供は不安で泣いてしまうことが多いですが、「大丈夫だよ〜飲もうね〜。」と優しく声をかけてあげるだけでも子供は安心してくれるかもしれませんのでめげずに挑戦してもらいましょう!
また、予防法としてもピックアップされている消毒効果の高い石鹸やアルコールなども早期回復のアイテムとしては必須でしょう!
6 大人もかかる手足口病

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ここまで手足口病は子供に多く見られる病気ということでお話ししていきしたが、実は稀に大人にも見られることがあるのです。
近年では大人がかかる手足口病も増加傾向にあります。
大人がかかると厄介なのは、子供と比べて大人の症状は重症化しやすいのです。
子供の場合だと38℃前後の発熱も大人の場合だと40℃まで熱が上がってしまうことがあります。
大人がかかる場合の特徴としては、発疹や湿疹、喉の痛みなどの基本的な症状が子供がかかる場合よりも重症なものになるということです。
また、爪が剥がれたり手足が痺れるといった症状も稀に起こります。
吐き気や下痢をもよおす場合もあります。
潜伏期間などは基本的には子供のかかるものと大きくは変わりませんし、出勤停止などになることもない病気です。
ですが子供のより症状が重くなるので辛いものであるということは変わりありませんので、やはり先ほど挙げたような予防法や対策をしっかり行っていきましょう!
まとめ

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いかがでしたか?
今回は夏にピークを迎える病気のひとつ、手足口病についてご紹介してきました。
主な症状や潜伏期間や感染に関してのこと。
予防法や対策など、知っておいて損はもちろんありません!
しかも、子供だけでなく大人にも発症の可能性があるということは、例えば…。
「子供が発症して、なんとか治ったはいいけどそのまま自分にうつってしまい、しかも子供よりも自分の方が症状が重い…。」
「そして自分の手足口病がまた家族にうつったらどうしよう…。」
などと悪循環に苦しめられるかもしれません…。
海や山などレジャーなどに出かける機会も多く、汚れやすい季節でもありますので感染に対する意識は常に持って安全で安心できる夏を過ごしましょう!
今回ご紹介した内容が皆様が手足口病の対策をしっかりとっていくためのきっかけになれば幸いです。
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