私たちの生活に大きく関わってくる様々な疾患の中で、痛みを伴うものは特に辛い印象が強いですよね?
痛みといえば怪我などに関連してくるものですが、それ以外の疾患でも残念ながら痛みが伴うものが数多く存在します。
痛みの大小はあっても、やはりできれば避けていきたいものですね…。
さて、皆様の中で痛み、というワードでふっと浮かぶ疾患の中で「痛風」というものが出てくるのではないでしょうか?
よくお父さんやおじいさんが口にしているたような覚えがあるようなないような…。
痛風に限ったことではないですが、幼い頃には病気の名前を聞いてもピンとこないものですが、自分が様々な病気に身近な年齢になってきたりすると意識しだしますよね?
でももし意識した頃にはもう遅い、となってしまったらどうでしょう?
「もっと早くに知っておけばよかった!!」
と思いますよね?
そうならないよう、あらかじめ知っておきましょう!
ということで今回は数ある疾患の中から痛風というものにスポットを当てていきましょう!
目次
1 痛風とは何か?

画像出典:https://goo.gl/fSmRm1
それではまず、そもそも痛風とはどのような病気なのか?というところからお話ししていきますね!
1-1 主な症状
痛風の主な症状として挙げられるのはとにかく強い「関節痛」です。
主に関節痛が出る箇所としては、
- 手首
- 肘
- 肩
- かかと
- くるぶし
- 足先
- 足の親指の付け根
などがあります。
関節が炎症を起こしている状態になるので、人によっては患部が腫れ上がったり、発熱を伴う場合もあります。
また、症状が進行して悪化してしまうと関節が変形したり、尿路結石が出始めて内臓にも影響を与えてしまうので注意が必要です。
痛風は古代ローマでは「関節の中に毒素がたまる病気」と称されていたほど歴史の深いものです。
痛風という名称の通り「風が体に当たるだけで激しく痛む」といった意味合いの由来がある疾患で、とにかく激しい痛みに悩まされます。
1-2 原因
では、痛風は何が原因で発症するのでしょうか?
ここでは痛風の主な原因について触れていきましょう!
痛風は体の中に溜まった「尿酸」が原因で発症するとされています。
「ビールを飲みすぎると痛風になる」というイメージがありますよね?
実は一概にそうとは言い切れないもので、むしろ飲酒をしない人にも発症の可能性があるものなのです。
いわゆる「尿酸値」が高くなることで痛風になるのですが、これを上昇させるのが「プリン体」という物質です。
このプリン体を多く含む食べ物や飲み物を過剰に摂取することが原因で痛風を発症しやすくなると言われています。
また、過度のストレスや運動不足なども原因のひとつです。
余談ですが、色々なお酒がある中でプリン体が多いのがビールなので「痛風=ビール」」というイメージがついてしまっていますが、実際にはビールよりも痛風の発症を引き起こしやすいものがあるのです。
それについてはまた後ほど触れていきますね!
話が逸れてしまったのでもう一度痛風の原因を簡単にまとめると、
- 尿酸値の上昇
- プリン体を含む飲食物の過剰摂取
- ストレス
- 運動不足
となっています。
2 高尿酸血症とは?

画像出典:https://doctors-me.com/doctor/motor/13/column/4210
痛風の厄介なところが、痛みが現れるまで症状に気づきにくいというところです。
痛風は尿酸値の上昇によって発症しますが、発症前の段階の症状として「高尿酸血症」というものがあります。
そしてこの高尿酸血症にも段階があり、
- 無症候性高尿酸血症期
- 急性痛風発作期
- 慢性結節性痛風期
この段階で進んでいきます。
では、それぞれどういったものなのかお話ししていきますね!
2-1 無症候性高尿酸血症期
痛風の初期段階でもある無症候性高尿酸血症期ですが、痛風の象徴である激痛は自覚できるほどのものはありません。
ですが尿酸値が高い状態が続いていることにもなるので、関節に尿酸が結晶化して溜まっていっているということになります。
嫌な言い方をすると、痛みを与える準備が着々と進んでいるということですね…。
2-2 急性痛風発作期
急性痛風発作期になると、関節に痛みが出るようになります。
痛みが出ているのに油断して放置してしまうと更に症状が進行してしまって辛い思いをすることに…。
2-3 慢性結節性痛風期
急性痛風発作期から症状が更に進行してくると慢性結節性痛風期という状態になります。
この状態になると痛みが頻発し、慢性化してしまうので厄介です。
これらが頻発すると「痛風結節」というネバネバした炎症の塊のようなものが関節以外のところにも表れてきます。
3 痛風の予防法や治療について

画像出典:http://kenko.karada555.info/ashi/post-5586/
ここでは痛風の効果的な予防法や治療法について触れていきます!
3-1 予防法
痛風を事前に予防するために効果的な方法は、
- プリン体の多く含まれる飲食物を控える
- 外食やジャンクフードの摂取を控える
- ストレスを溜めないように適度な息抜きをする
- 適度な運動を心がける
- ヨーグルトなどの乳製品を摂る
- 水分を多く摂って尿酸を排出する
- 肥満にならないように注意する
などが挙げられます。
体内の尿酸値が高くならないように普段の生活から心がけるということがもっとも効果的な予防だということがわかりますね!
3-2 治療
続いて、痛風の治療についてお話ししていきますね!
痛風の治療には特徴があり、症状が表れている時とそうでない時で治療法が異なるということです。
症状が表れている時には関節の炎症を抑える投薬治療をメインに行います。
症状が見えていない状態の時には先ほど予防法の項目で触れた生活習慣の改善などを指導を受けながら行っていく、といった流れになります。
4 痛風の症状の表れ方とは?完治はする?

画像出典:https://medical-engine.com/byoumei/tophus/
4-1 症状の表れ方
痛風の治療の項目でちらっと触れましたが、痛風には症状が出ている時とそうでない時があります。
症状が突然現れることから「痛風発作」とも呼ばれているのですが、実はこの痛風発作は何もしていなくても10日ほどで症状が治っていくのです。
嘘のように痛みがなくなるのでこの時点で治ったと考えてしまい十分な治療を行わずに結果的に悪化してしまうというケースもあるので一度痛みがなくなったからといって放置してしまうのは絶対にNGですよ!!
4-1 痛風は完治するのか?
痛風は激しい痛みを伴う疾患ですが、これまで触れてきた治療や対策をしっかり行うことで完治することが可能なものとされています。
そのために必要なのは症状を放置せず治療を行うことや、症状が治ったからといって不摂生な生活を再びしてしまうことがないようにする必要があります。
完治してからも健康的な生活を続け、再び痛みと向き合うことにならないように気を引き締めていくのが大切ですよ!
5 痛風にいい食べ物、ダメな食べ物

画像出典:http://tsuufu.com/eat/110/
疾患と食生活は以外に密接な関わりがあります。
風邪を引いた時などにも効果的な食べ物や飲み物を摂取して早く治そうとしますよね?
そこでここでは痛風と食生活の関連についてお話ししていきましょう!
5-1 痛風にいい食べ物・飲み物
痛風対策に効果的な飲食物として挙げられているのが、
- ヨーグルト
- 牛乳
- チーズ
- コーヒー
- 海藻類
- 大豆
- さつまいも
- ナス
- 大根
- じゃがいも
- グレープフルーツ
- パプリカ
- ブロッコリー
- 小松菜
などがありますので、普段の食生活から積極的に摂取していきましょう!
5-2 痛風に悪い食べ物・飲み物
痛風に悪いとされている飲食物は主に、
- ビール
- レバー
- 市販のジュース
- インスタント食品
- ハンバーガーなどのジャンクフード
- パン類
- 白米
などがあります。
プリン体の多いビールやレバーを筆頭に、主食である米やパンには糖分が含まれているので痛風にはよくありません。
主食を食べられないのはかなり辛いのでそうならないよう予防をしっかり行って痛風にならないようにしましょう!
まとめ

画像出典:http://www.itabashi-cl.com/medical_disease/
今回は痛みを伴う疾患のひとつ、痛風について触れてきましたがいかがでしたでしょうか?
痛風と向き合うには原因である尿酸値をうまくコントロールすることが大切だとわかります。
発症する原因のイメージが強いビールだけでなく、普段から何気なく食べているものにも痛風の危険があることがわかってきますね。
どれも制限されると精神的に辛いものばかりですので、適度な運動や食生活の改善を事前に行い、食事制限することがないようにしたいものですね!
仮に発症してしまっても生活の改善で回復に向かっていくものではありますので、悲観的にならず治療を行っていくことが大切です。
今回紹介した内容が痛風にならないための生活基準を作っていくきっかけ、参考になれば幸いです!
コメントを残す