前頭側頭型認知症ってどんな認知症なのか?詳しく知ろう!!

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高齢化社会が進行していく現代で、認知症は高齢者に非常に密接な病気として取り上げられています。

高齢者だけではなく、近年では脳に関わる病気として若い方にも発症が見られる種類の病気も増えてきています。

高齢化社会とは言いますが、実際には私たち全員がいつどのような病気になってもおかしくない時代になっているのかもしれません。

自分の周りにいる大切な人が病気になってしまったり、もしくは自分自身が病気になってしまったらもちろん辛いですよね。

そんな時、様々な病気に関することをあらかじめ知っておけば大切な誰かや自分自身を守ることに繋がると思いませんか?

医師や専門的な知識を持っている人に助けてもらうのはもちろん必要ですが、予防や対策の一環として、身近で起こりうる可能性がある病気については知っておいて損はありませんし、知っておくべきかもしれません。

そういった中で、この場でも高齢者や若い方に関わることのある認知症というテーマについて何度か触れてきています。

これまでもいくつかご紹介させて頂いていますが、認知症には様々な種類があり、その中でも原因や症状などが異なってきます。

それぞれ種類ごとの対策が必要になるため、認知症というくくりでなくもはや独立した病気といった認識レベルで知識を身につけておくべきでは?と思うほど認知症対策に必要なことはたくさんあります。

これまでも種類ごとに特徴をご紹介してきましたが、今回はその中のひとつ、「前頭側頭型認知症」についてご紹介していきたいと思います。

複雑な名前で聞き覚えがないかもしれませんが、こちらも様々な対策が掲示されているほどの病気なのです。

今回は、前頭側頭型認知症の原因や症状、対策などについて詳しく掘り下げていきましょう!

画像出典:http://www.irasutoya.com/2014/05/blog-post_9796.html

1 前頭側頭型認知症とは?

画像出典:https://athome-kaigo.jp/frontotemporal-dementia

ではまず、前頭側頭型認知症とはどのような病気なのでしょうか?

前頭側頭型認知症とは、頭の前部分にある「前頭葉」と横部分にある「側頭葉」が萎縮することによって発症する神経変性による認知症で、「FTD」と略されることもあります。

前頭葉とは感情のコントロールや状況把握能力、計画力や理性を司る機能を持ったもので、側頭葉とは聴覚や嗅覚、言葉の記憶や理解を司るものです。

発症は若い方に多いと言われており、アルツハイマー型認知症、血管性認知症に次いで3番目に多いとされています。

1-1 前頭側頭型認知症の原因は?

前頭側頭型認知症の原因ははっきりとは解明されておらず、未だ研究段階となっています。

近年の研究では、「TDP-43」などのタンパク質が発症の原因ではないかと言われています。

もうひとつは、「ピック球」と言われる異常構造物が神経内に溜まることで発症するのではないかとも言われています。

1-2 どのような症状があるのか?

それでは前頭側頭型認知症を発症してしまうとどのような症状が現れてくるのでしょうか?

前頭側頭型認知症の症状は主に、

  • 感情のコントロールができなくなる
  • 欲求が抑えられなくなる
  • 人のものを盗むようようになってしまう
  • 交通ルールなどが守れなくなる
  • 同じ行動を繰り返したり、同じものばかりを食べるようになる
  • 集中力が続かなくなる
  • 服装などに気を遣わなくなる
  • 言葉がなかなか出てこなくなる

などといった症状が見られます。

物忘れなどの記憶障害が現れる認知症の代表的な症状はなく、考えたり行動したりといった中枢的なところに症状が現れるのが特徴です。

2 ピック病との違い

画像出典:http://www.ninchiwalks.com/knows/sonota.html

皆様は「ピック病」という言葉を聞いたことがありますか?

ピック病も前頭葉と側頭葉の萎縮によって発症するもので、感情や行動に障害が現れる病気です。

では、前頭側頭型認知症と何が違うのかと言いますと、前頭側頭型認知症が高齢者に見られる症状なのに対して、ピック病は前頭側頭型認知症と比べて若年性のものであると言われています。

前頭側頭型認知症の発症時期が50代〜60代に多いのに対してピック病は発症の平均年齢が49歳とされています。

アルツハイマー型認知症と若年性アルツハイマー型認知症との区別と似たような考え方になります。先ほど少しだけ触れたピック球が多く見られている場合にピック病と区分けされる場合もあります。

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3 前頭側頭型認知症の診断と発見について

画像出典:http://doctor-college.com/healthcare/detail/243

前頭側頭型認知症の疑いが出てきたら、まず初めに問診を受けるところからです。

問診の際は必ず家族が同席し、普段の様子などを客観的に伝えることが大切です。

問診後、前頭側頭型認知症の可能性があるとなった場合には前頭葉と側頭葉をMRIで検査し、アルツハイマー型認知症と区別できるようにします。

脳内の血の流れを見るために「脳血流シンチグラフィー」やがん発見にも使用される「PET」と言われる検査も効果的とされています。

これらの検査で前頭葉や側頭葉に萎縮が見られた場合に前頭側頭型認知症であると診断されることになります。

4 前頭側頭型認知症が進行していくと?

画像出典:https://athome-kaigo.jp/frontotemporal-dementia

では、前頭側頭型認知症はどのように進行していくのでしょうか?

症状の進行は「軽度」「中等症」「重症」の3つのステージに分けられていますので、ステージごとの症状について先ほどよりさらに細かく触れていきましょう。

4-1 軽度

軽度の前頭側頭型認知症の状態の症状は主に、

  • 愛情や親近感などの低下
  • 手紙やメールなどのやりとりが難しくなる
  • 計画的な金銭管理ができなくなる

などといった症状が見えてきます。

単に体調が悪くてできないのかな?といった風に感じやすい症状なので見極めが難しいかもしれません。

4-2 中等症

症状が中等症にまで進行すると、

  • 慣れない場所に行くと混乱してしまう
  • 食べ物などの好みが変化する
  • 同じものを食べ続けてしまう
  • 協調性がなくなる
  • 興奮しやすくなる
  • 落ち着きがなくなる
  • 日にちの感覚に障害が出てくる
  • TPOに合った服を選べなくなる
  • 料理や買い物などの家事ができなくなる
  • 運転に支障が出てくる
  • 電話ができなくなる
  • 薬をひとりで飲めなくなる
  • 金銭管理ができなくなる

といった症状が出てきます。

中等症にまでなると日常生活に多大な影響が出始めてきます。

4-3 重症

重症にまでステージが進行してしまうと、

  • 食事のマナーが悪くなってしまう
  • 箸やスプーン、フォークをうまく使えなくなってしまう
  • 食事自体に関心がなくなる
  • 失禁を起こしてしまう
  • 薬の適量がわからなくなる
  • お金の支払いができなくなる

といった症状が出てきてしまい、日常生活を送ることが困難になってしまいます。

重症からさらに進行してしまうと寝たきりの状態になってしまいますので、できることなら軽度で止まることができるように医師や専門の方とのすり合わせを行なって対策を練っていきたいですね。

5 前頭側頭型認知症患者への対応やケアについて

画像出典:http://doctor-college.com/disease/detail/243

前頭側頭型認知症患者への周りの対応として適切なものは主に、

  • 症状の見える行動を無理やりやめさせようとしない
  • ひとりでの外出をさせないようにする
  • やたらに外に連れ出さないようにして環境をあまり変えないようにする
  • 感情の変化に敏感になり、症状が見える行動などの原因を探してあげる
  • ジェスチャーなどを交えて接するようにしてみる
  • 会話中に興奮やイライラが見えたら別な話に切り替えてみると落ち着きを取り戻す場合がある
  • 過度に食べ過ぎたりしないようにテーブルの上や冷蔵庫には必要最低限の食べ物だけにする
  • 甘いものを摂取する時間を管理する
  • ものを盗んでしまうなどといった反社会的行為をしてしまう場合にはよく利用するお店側に事情を話しておく

などといった対応が望ましいです。

前頭側頭型認知症には明確な治療法が確立されていないので、精神薬の投与といった薬物治療や短期入院による症状へのケアを行なっていくのが主流です。

患者さん本人が働き盛りの時に発症する場合があるので、自分が認知症であると自覚していない場合もあります。

また、急に怒ったり泣いたりといった不安定な感情の起伏や反社会的な行動などが目立ってくるとご家族だけでの対応が難しくなってくることから、医師や介護保険サービスなどを利用して連携をとって患者さんと接してあげると良いでしょう。

まとめ

画像出典:https://nanaki-clinic.localinfo.jp/posts/2168197

今回は前頭側頭型認知症についてご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?

これまでご紹介してきた認知症とは異なり、認知機能への障害というよりは今までできていた日常的な行動に障害が見られるといった認知症になります。

感情の起伏や反社会的行為にご家族が振り回されてしまって介護がままならない…。などといったことも起こってしまうかもしれません。

そうなる前に、近親者や医師の助言やサポート、介護保険サービスなどを有効活用し患者さん本人はもちろんご家族の方にも安心できる環境づくりをしてください。

主に行動に現れる症状ゆえに気づきにくく結果的に放置してしまう、といったことがないように身の回りの高齢者や親しい人の変化は見逃さないように過ごしていきたいものですね!

今回の内容が異常行動にお悩みの方や前頭側頭型認知症の疑いがある方、そのご家族の方を少しでも助けることができれば幸いです。

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