介護に役立つ様々な介護用品がある中で、私たちに馴染みが深いものといえば車椅子でしょう。
日常生活で見かける機会も多く、一度は押したことがあるという方も多いのではないでしょうか?
さて、そんな車椅子ですが、街を歩いているとある事に気付きます。
私たちが車椅子と認識するものを使用している高齢者は主に、自分で車椅子を押しているか誰かに押してもらっているかの2つだと思います。
実はこれは高齢者が自分で動かす「自走用」とサポートが必要な「介助用」と分かれているのです。
どちらもよく見る車椅子なのですが、実はもう1つ種類があるのです。
それは…。
「電動車椅子」です!
今回は車椅子の種類のひとつ、電動車椅子について触れていきたいと思います!
主な機能や利用のルール、主な購入金額などを紹介していきましょう!
画像出典:https://addd-link.co.jp/2017/3698/
こちらの記事もおすすめです!
目次
1 電動車椅子ってどんなもの?

画像出典:https://lovehandi.jp/2017/07/01/syogai_carchair/
ではまず始めに、電動車椅子とはどういったものなのか?というところから触れていきたいと思います。
1-1 主な機能など
電動車椅子とは通常の車椅子とは異なり、名称の通り電動で使用できる車椅子の事をいいます。
自走用や介助用と大きく異なる点としては、バッテリーが搭載されておりその電気によってモーターを駆動させて使用するといったところでしょう。
歩くのが難しくなってしまった高齢者はもちろん、普段よりも長距離の移動をする時などに使用すると便利ですよ!
また、介助用を押している介護者にとっても、坂道や舗装されていない道などを利用する時には負担が軽減されますのでおすすめです!
移動の幅がグッと広がるので外出に対して意欲が湧くので精神的な面をフォローする介護用品としても注目されています!
また、電動車椅子の中にも種類があり、ハンドルやジョイスティックで操縦する「自操用」や、介助側の負担を軽減することを主な目的とした「介助型」があります。
1-2 購入、レンタルについて
要介護2以上であれば介護保険制度を利用してレンタルすることも可能となっています。
介護度が低くても電動車椅子の利用が必要であると判断されれば利用が可能となる場合もありますのでその際は担当のケアマネージャーなどに相談してみましょう!
また、長期での利用を想定していたり、時と場合によって電動車椅子を登板させるといった場合にはいっそ購入してしまうことも考えてみても良いかもしれませんね。
最寄りの介護用品を取り扱っているお店や、最近ではネットでの購入も可能になっていますので価格などを比べてみて購入をしてみてはいかがでしょうか!?
主な購入金額に関しては後ほど紹介していきますね!
2 利点と欠点

画像出典:http://chu2.jp/post/9313/
では続いて、電動車椅子を利用する際の利点と欠点についてお話ししていきましょう。
しっかり把握しておくことで万が一のトラブルにも対応できますので実際に利用する前に押さえておくと良いですよ!!
2-1 利点
電動車椅子を利用する利点としては、
- 充電すれば自動で走ることができる
- 長距離の移動に適している
- 坂道などを楽に移動できる
- 行動範囲が広がるので生きがいづくりに直結する
- スピードも3〜8キロと低速なので安心
などといったことが挙げられます。
自走用や介助用ではできなかったことをサポートしてくれるといった考え方が適しているかもしれません!
外出や移動の選択肢も広がるので気持ちも豊かになっていくといいですね!
2-2 欠点
電動車椅子は便利な反面、実は自走用や介助用と比べると注意しなくてはならないことが多いのも事実です。
それではいくつか挙げていきましょう。
電動車椅子の欠点として、
- 小さな段差でも自動で進んでいくので転倒事故が多い
- 車道を走ってしまって車やバスと接触事故を起こしやすい
- 電動車椅子に頼り過ぎてしまって体力が低下する
- かなりの重量があるので旅先などに持っていくのが困難
- バッテリー交換やこまめな充電など管理しなくてはならないところが多い
などが挙げられます。
やはり気をつけなければならないのは事故でしょう。
自動で進む反面、車椅子に任せっきりになってしまって注意力が低下してしまうこともありますので、不安がある場合は必ず介助しながらの使用の方が安全です!
また、長距離移動が可能とはなっていますが「あくまで近所で少しだけの遠出」という考え方が適しているでしょう。
3 免許などのルールについて

画像出典:https://www.konest.com/contents/spot_hot_report_detail.html?id=3406
3-1 交通ルールについて
先ほど少し触れましたが、車道を走ってしまって接触事故を起こすというケースも少なくありません。
では、なぜこういった事故が起こってしまうのでしょうか?
それは恐らく、電動車椅子の交通ルールに関する内容の把握があやふやになっていることが原因のひとつに挙げられるということでしょう。
電動車椅子はハンドルやジョイスティックを操作し、まるで車やバイクのように自身で操縦して動かすものが多くあります。
それゆえ電動車椅子を「車両」として認識してしまう高齢者も多いのです。
実は電動車椅子は法的速度が6キロと設定されており、くくりとしては「歩行者」に分類されるのです。
そのため免許も必要なく使用できるので車道を走らなくても良いため、決して車道や路肩を走らずに低速で歩道を走れば問題はありません。
また、電動車椅子を利用している時に怖いのが、高齢者ではない方がルールを把握しきれていないということです。
電動車椅子を歩道で利用している歩行者に対して、
「車両と同じなんだから道路を走れ!」
と伝えてしまって危険な状況に追い込んでしまう、というケースもあります。
あくまで歩行者であるということを利用する高齢者も私たちも把握しておくことがとても重要になってきます。
3-2 シニアカー(電動カート)との違いは?
皆様のイメージする電動車椅子って恐らくこういうものですよね?
↓↓↓↓↓↓↓

画像出典:https://athome-kaigo.jp/kurumaisu
よく見る車椅子の形に自動で動かす用の装置が付いているといった印象なのでこれが歩道を進んでいても驚きはありません。
さて、道を歩いていると時々このようなものに乗った高齢者を見かけませんか?
↓↓↓↓↓↓↓

画像出典:http://ezotetsu.blog115.fc2.com/blog-entry-62.html?sp
「え?歩道をバイクが走ってる…?」
と、軽くパニックになったことがある方もいらっしゃるのでは?
実はこれも電動車椅子のひとつで「シニアカー」と呼ばれているものなのです。
「電動カート」とも呼ばれているこちらのシニアカーも歩行者扱いになるので歩道を走っていても何ら問題はないのです。
ハンドル操作がメインになるので通常のスクーターのような操作方法になるのでスピード出し過ぎにだけ注意しましょうね!
4 おすすめ電動車椅子ご紹介!

画像出典:https://plus-handicap.com/2015/04/5475/
それでは最後に、電動車椅子の主な購入金額の目安として実際に販売されているものをいくつか紹介していきたいと思います。
4-1 電動車椅子 アルミ製 折りたたみ

画像出典:https://goo.gl/8phvL1
ジョイスティック操作で使用する軽量のアルミタイプで折りたたみも可能になっています。
4-2 電動車椅子 黄 ノーパンクタイヤ

画像出典:https://goo.gl/fPPs4s
ノーパンクタイヤを使用しているので管理が楽チン!
4-3 フルリクライニング電動車椅子

画像出典:https://goo.gl/LPsxqQ
シートにフルリクライニング機能を採用しているので快適な角度を探して利用できますよ!
4-4 電動カート 遊歩パートナー

画像出典:https://goo.gl/UX9jjZ
もっともシンプルなスクーター型の電動カートです。
4-5 電動シニアカート 軽量

画像出典:https://goo.gl/6NtmtY
通常のシニアカーと比べて軽量なタイプなので移動もスムーズ!
まとめ

画像出典:http://ieiri-lab.jp/it/2014/11/zinger.html
今回は車椅子の種類のひとつ、電動車椅子に付いて紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?
自動で動くので便利ではありますがその反面事故も多く、注意して利用しなくてはならないのも事実です。
また、交通ルールが混乱しやすいところもあるので利用する高齢者とその家族だけでなく、歩道や車道を何気なく利用している私たちもしっかりとルールを把握しておかなければなりません。
そういったトラブルを防ぐために意識さえしておけば、高齢者にとって便利な移動手段であることは間違いありません!
高齢者の外出を支えるツールとして電動車椅子ご利用を考えている皆様にとって今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。
コメントを残す