東洋医学からみた「便秘」と、その対策

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大便がつまってなかなか出ない、排便に時間がかかる、便意があるのに排便できない。。。

これらの症状のことを便秘と言い、慢性・急性を問わずよく見受けられます。

排便は体内に余計なものが溜まらないための大切な機能であり、長期化して良いことは何もありません。

西洋医学でもそうですが、東洋医学でも便秘にも色んな種類があると考えられています。

画像出典:http://www.siruzou.jp/byouki/6025/

坂井祐太

鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師。都内鍼灸院での勤務の後、2014年に江戸川鍼灸院を開院。

「最小限の刺激で最大限の効果を」を理念に、一度の施術で使用するツボは1~3箇所とごく少数なのが特徴。

院内診療の他、在宅診療にも積極的に行っており、望まれる全ての方に東洋医学を届けられるよう、日々臨床に取り組んでいる。

1 体内の余分な熱が悪さして起こる便秘「熱秘(ねつひ)」

まずは「熱秘(ねつひ)」という種類の便秘をご紹介したいと思います。

熱秘というのは、その名の通り「体内の余分な熱が悪さして起こる便秘」のことで、具体的には胃腸に熱が籠もると起こるとされています。

どういうことかと言うと、胃腸に籠もった熱は大便を適度に潤すのに必要な水分を消耗してしまうため、便が硬くなってしまうのです。

熱で大便の水分が蒸発してカラッカラになってしまう、という感じでイメージして頂ければわかりやすいかと思います。

「え~そんなんで便秘になるの~?」と思われるかもしれませんが、実際に胃腸の熱が取れるように治療するとあら不思議、これが効くんですよね。

さてさて、そんな胃腸に悪さする熱ですが、同時に他の場所でも悪さすることが多いです。

代表的な悪さとしては

  • 小便の色が濃くなる
  • 赤ら顔になりやすくなる
  • 発熱しやすくなる
  • 口や喉が渇きやすくなる
  • 口臭がでやすい

などです。

こういった熱症状ですが、もともとの体質でポッポしやすい方や、飲酒量が普段から多かったり辛いものや味の濃いものを好んで食べている方なんかに現れやすいです。

もし、ご自身の体質・生活習慣が当てはまると思ったのであれば、まず熱の発生源である食生活を見直してみましょう。

プラスアルファで運動で汗をかき、熱を外に追い出すとさらに良いですね。

何でも冷えが原因だと煽る情報が散見されますが、こんなタイプにショウガやトウガラシのような温める食材でガンガン温めると、良くなるどころか悪化すらしてしまうこともあります。

2 冷えによる便秘「冷秘(れいひ)」

熱による便秘もあるなら冷えによる便秘もあるんじゃないか?

お腹冷やして便が出にくいこともあるじゃないか?

そう思われるかもしれません。

ご安心を、ちゃんとあります。

東洋医学では、冷えによる便秘のことを冷秘(れいひ)という名称で分類しています。

この冷秘ですが、別名で陰結(いんけつ)や寒結(かんけつ)と呼ばれ、冷えによって腸の大便伝送機能が低下することで便が出にくくなると考えられています。

この冷秘ですが、強い冷えを受けたり、温める機能の低下していたりすることで起こります。

その特徴としては、

  • 力んでもなかなか出ない
  • オシッコが透明で多量である
  • 顔面が白っぽい
  • むくみがある
  • 手足が冷える
  • お腹に冷え感を伴う痛みがある

などの症候が一緒になって現れることが多いです。

ただし人によっては、上のような症状が出ないこともありますので、臨床現場では最終的に脈動や、舌やツボの状態を診察して判断します。

症状に出ない心身の声を聞く。

鍼灸師の腕の見せ所の一つですね。

冷秘なら温める、熱秘なら冷ます、これらはまったく逆の治療法になるので、見分けは大変重要になります。

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3 大便の輸送機能の低下によって起こる便秘「気秘(きひ)」と「虚秘(きょひ)」

大便を輸送するのは「気」の循環作用によって行われていると考えられています。

ですので、気が停滞して循環不全を起こしたり、気が足りなくなって循環させることができなくなったりすることによって便秘が起こります。

この気の停滞による便秘のことを気秘(きひ)と呼びます。

普段から身体や精神的な緊張が強いと気が停滞しがちとなり、排便が困難となってきます。

このような方は、運動したりマッサージしたりして気が巡りやすい状態になると排便がマシになる傾向にあります。

ただし、同じ気秘であってもレベルは様々なので、ちょっと運動したりマッサージしたくらいでは動かないガンコなものから、すぐに楽になるものまで色々あります。

そして、ガンコなものは治療に時間がかかりがちになります。

そして後者の気が足りないことによって起こる便秘を虚秘(きょひ)と呼びます。

気が少なく虚ろ(うつろ)になって起こるから虚秘です。

これは、大病をして身体が弱ってしまったり、子供や高齢者のように体力があまりなかったりすると起こります。

気の不足によって起こる虚秘の特徴としては、排便時に息が切れて疲労する、大便はあまり乾いておらず硬くない、顔色が白っぽいなどの症候が同時に現れることが多いです。

4 便を適度に潤わせる機能の低下によって起こる便秘「陰血(いんけつ)」

これも実は虚秘に分類されるのですが、この場合は気の不足ではなく、陰血(いんけつ)という身体の隅々に行き渡って潤いを与えているものの不足によって起こります。

つまりは、潤い成分が足りないということです。

このような状態の方は、顔や唇に艶がない、動悸がする、ふらっとするようなめまいがする、などの症候を伴うことが多いです。

虚秘について2つのパターンを述べてきましたが、虚秘の養生としては、消化に良いものを食べて身体を少しずつ強化していくことが重要となります。

無理な運動や、身体を使わなくとも神経や目を使うような作業は、あまりたくさんしないほうが良いです。

まとめ

便秘の4つの分類についてお話しいたしました。

このように、便秘一つとっても東洋医学的な分類がいくつもあります。

「便秘にはこのツボ!」みたいなお話をしたいのは山々ですが、そう簡単にできないのをおわかり頂けたでしょうか?

それぞれ養生法だけでなく治療法も異なるので、気をつけてください。逆の治療を施すと悪化する場合も、もちろんあります。

自分自身の体質を見極めるのは、ちょっとしたチェックシートなんかで判別できるような簡単なことではありません。

見分けられていないと治らないどころか悪化してしまうことだってあります。

迷われたのであれば専門家にご相談を!

最後に

この記事を執筆してくださった「江戸川鍼灸院」の坂井さんが寄稿されている他の記事はコチラから

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