皆様は、くしゃみや咳をした時にこんなものが口から出てきたことはありませんか?

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いわゆる「臭い玉」と称されているもので見覚えがある方も多いのではないでしょうか?
そして見覚えがある方は同時に嫌な記憶が蘇ってくるのではないでしょうか…。
あのドブのような生ゴミのような何とも不愉快な悪臭…。
自分の口からこんな臭いものが出てくるのか!とショックを受けることも…。
あの何とも言えない臭さに悩ませれている方に共通する疑問はこれではないでしょうか。
「そもそもあの臭い玉って一体何者なんだ!?」
確かに、臭い玉臭い玉とは言っていますが実は正式な名称すら知らない方がほとんどだと思います。
今回は皆様の喉の奥に潜むあの強烈な臭い玉についてご紹介していきたいと思います!
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目次
1 あの「臭い玉」の正体とは!?

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それではまず始めに、あの臭い玉は一体何者なのか!?という疑問から解消して行かなければなりませんね。
先ほども画像でお見せしましたが、白いような黄色いような何とも嫌なビジュアルです。
くしゃみや咳をした時に出てくるもので潰すと強烈な悪臭を放ちます。
実はあの臭い玉にもちゃんと名所が存在しているのをご存知でしょうか?
あの臭い玉は「膿栓(のうせん)」と呼ばれるもので、口臭の原因とも言われています。
では臭い玉改め、膿栓とは一体どのようなものなのでしょうか?
この膿栓は、食べかすや口内に侵入した細菌が免疫力によって死骸となったものが混ざり合ってできたものです。
嫌な臭いを放つものなので
「膿栓ができることは悪いことなのかな?」
と思う方も多いかもしれませんが、見方を変えてみると要は口内の免疫力が正常に機能している証拠とも言えるので膿栓はある意味誰にでもできる可能性があるのです。
では、次の節からは膿栓ができる原因やその対策などについてお話ししていきましょう!
2 膿栓の溜まる場所と原因

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ここでは膿栓が主に口内のどこに膿栓が溜まるのか?といったことや原因について触れていきましょう。
2-1 どこに溜まるのか?
膿栓は主に扁桃の奥にある「腺窩(せんか)」という穴に先ほども言ったような細菌の死骸が溜まることで生成されます。
膿栓は「扁桃栓子」とも呼ばれさらにそれが固まると「扁桃結石」とも呼ばれます。
このように膿栓は扁桃に大きく関連するものであるということがわかりますね。
ちなみに、扁桃腺だけではなく舌根扁桃や咽頭扁桃などにも発生することがあります。
いわゆる、リンパに関連したものということになりますね!
2-2 原因
では、膿栓が扁桃で生成される原因にはどのようなものがあるのでしょうか?
主に、
- 鼻づまりなどによる口呼吸が多い
- 扁桃腺が腫れやすい、よく扁桃炎になる
- ドライマウス
- 副鼻腔炎
- 後鼻漏
- その他耳鼻系の炎症
などが膿栓の原因として挙げられます。
先ほど触れたように扁桃と関連が強いものなので耳鼻咽喉科系の症状がよく見られる方に目立つもので、そういった症状が起こりやすいと膿栓が溜まりやすいということであるとも言えるでしょう。
3 取り方について

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では続いて、口内に溜まった膿栓を摘出する方法についてご紹介していきたいと思います。
しかし、膿栓の取り方と言われている方法はどれもあまり安全なものではないということを始めに言っておかなければなりません。
よく実践されている方法が危険であることと、安全な取り方についてお話ししていきますのでご安心ください!
3-1 一般的に行われている取り方
自宅で行われているものでもっとも一般的な除去法といえば綿棒を使って直接取り除く方法でしょう。
これだと自分で簡単にできますし何よりコストがかかりません。
綿棒がない家なんてほとんどないですからね!
ですがこの方法だと確かに簡単にできますが喉の奥まで綿棒を入れるので吐き気をもよおしやすいという短所があります。
また、雑な取り方をしてしまうと扁桃を傷つけてしまう恐れもあるのであまり習慣づけるのはオススメできません…。
取っても取っても結局膿栓は溜まってしまいますから…。
このほかにもシャワーを喉に当てて水圧で取り除くといった方法もあります。
こちらも自宅で簡単にできますが水圧が強すぎると綿棒での除去と同じく吐き気をもよおしたり喉を傷つけてしまいますので注意が必要です。
反対に水圧調整だけしっかり行えば簡単で安全な方法であるとも言えますね!
また、注射器などでの除去も可能ですが慣れが必要なのでやはり簡単にできるシャワーでの除去の方が良いでしょう。
3-2 安全な取り方
実際に膿栓を安全に取り除く方法を考えて見ても先ほどご紹介したような自宅でもできそうなものしか浮かんでこないものです。
しかもそれがあまり安全ではないとなってしまうとどうしたらいいかわからなくなりますよね…?
本当のところを言うとやはり医師による専門の除去法を行うのがもっとも良いのです。
膿栓を除去するにはまず耳鼻咽喉科に行きましょう。
主に膿栓の除去法としては口内の洗浄と吸引が行われます。
その際に自宅でどういった手法で除去を行うのか、ということも聞いておくといいかもしれませんね!
4 膿栓が引き起こす症状、関連する病気について

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膿栓が原因で起こる症状といえばやはり強烈な口臭が真っ先に挙げられるでしょう。
口内に細菌の死骸が溜まっている訳ですから嫌な臭いが発生するのはわかりきっていますね。
また、主に以下の症状が見られる場合には膿栓が溜まっている可能性があります。
- 歯磨きや歯医者に通っても口臭が改善されない
- 口内がネバネバする
- 舌が白く、または黄色くなっている
- 唾液が苦い
- 喉の奥からも嫌な臭いがする
ですがこの膿栓というものは直接命に関わったりだとかいうことはなりません。
確かに誰にでもできるものだし免疫が機能している証拠でもあるのでできたからってそこまで不安に感じることはありません。
しかし、膿栓自体が直接関係なくても結果的に大きな病気を引き起こすきっかけになることもあるのです。
それはどういうことなのでしょうか?
膿栓は扁桃にできるものです。
免疫力が低下すると扁桃炎という症状が起こります。
扁桃炎は慢性化しやすく、そのぶん膿栓ができる頻度も高くなります。
扁桃炎が慢性化しすぎると体の免疫機能が狂ってしまい自分の細胞に悪影響を与えてしまうのです。
膿栓、というよりは扁桃炎の話になってきてしまいますが免疫力が低下し機能が劣化してしまうと腎臓病やリウマチといった大きな病気になってしまうことがあるのです。
ですから膿栓が頻繁に出る方はこのような疾患に対する注意もしておいて間違いはないでしょう!
5 予防法は何かあるのか?

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それでは最後に膿栓の予防法についてご紹介していきましょう!
膿栓の予防法として挙げられるのは主に、
- なるべく鼻呼吸を心がける
- 喉を保湿する
- 扁桃炎を和らげる漢方などを服用する
- こまめなうがいをする
- 鼻うがいをする
- 扁桃腺を手術で取ってしまう
などがあります。
「鼻うがい」はあまり聞き覚えがないと思いますので動画も合わせて掲載しておきますのでご参考までに!
動画出典:https://www.youtube.com/watch?v=B8hGi0QlhBg
まとめ

画像出典:http://ikinioi.com/post-445
いかがでしたでしょうか?
今回は皆様を悩ませているあの臭い玉、膿栓についてご紹介してきました。
もしかしたら単なる生理現象のように捉えている方もいるかもしれないあの臭い玉にもしっかりとした定義があって対策や併発しやすい病気などもあるのです。
放っておくと免疫力が低下してしまい口臭も慢性化してしまって踏んだり蹴ったりですね…。
主に扁桃腺に関連する疾患の予防を合わせて行えば免疫力の低下もそこまで進行していかないので膿栓の予防と合わせて扁桃腺のケアも行なっていきましょう。
ご自身が予防するのはもちろん大切ですし、身の回りに臭い玉に悩んでいる方がいるようであればこっそり声をかけてあげてくださいね!
今回ご紹介した内容がきっかけであの嫌な臭いから皆様を救い出すことができたら幸いです。
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