介護生活を送る上で欠かせないベッド。
一般用のベッドは介護者には不便だったり、介助する側も体力的に負担がかかってしまい大変。
できれば介護専用のベッドを選びたいところです。
今回は介護ベッドを選ぶ際のポイントや、購入とレンタルの違いをご紹介します!
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目次
1 介護ベッドの選び方は?
介護ベッドを選ぶ際は、まず「モーター数」をチェックしましょう。
介護ベッドは電動モーター数の種別で4種類あり、その数によって機能が異なるんです。
利用者の要介護度や、体調にあったものを選んでください。
下記の4種類の中では、2モーター式か3モーター式が一般的に選択されることが多いです。
1-1 「1モーター式」
軽度の利用者向けです。
ベッドの高さ調整、もしくは背上げ調整を同時に動かす機能が搭載されています。
1-2 「2モーター式」
ベッドの高さ調整、および背上げ・ひざの高さ調整機能付きのベッド。
初めての方に選択されることが多いタイプです。
1-3 「3モーター式」
ベッドの高さ調整、背上げ、ひざの高さ調整がそれぞれ別々に稼働できる、機能性の高いタイプです。
1-4 「4モーター式」
従来の機能に加え、自力で寝返りが打てない人のための機能があります。
ベッドが左右に傾いて床ずれを予防する「寝返り機能」が付いています。
2 介護ベッドを選ぶ際、モーター数以外にチェックしたい3つのポイント
2-1 ベッドの大きさ
幅、長さ、高さの面で利用者の介護に適したサイズを選ぶ必要があります。
要介護者の体格に合わせるだけではなく、部屋の間取りや、介護者にとって介護しやすいか?など多角的に考えて見てください。
2-2 安全装置
安全バーなど、事故を防止する安全装置が付いている種類と、付いていない種類があります。
要介護者の状態に合わせて安全装置が必要かどうかを判断してください。
2-3 マットレス
床ずれ予防の体圧分散タイプ、エアーマットなど、マットレスも種類は様々あります。
マットレスが柔らかすぎると身体が動かしにくくなる場合もあるので、マットレスも介護者の状態を見ての判断が大切です。
3 レンタルベッドはレンタルの方がお得になる場合も
最近の介護ベッドは電動モーターによって角度や高さを調節するため、「電動ベッド」「電動介護ベッド」とも呼ばれています。
スイッチ一つでベッドの高さや背上げの調節などが簡単に操作できる電動の介護ベッドは、利用者だけでなく介護者も負担が軽く、とても便利。
介護ベッドは「福祉用具貸与」の対象になっていて、レンタルならば介護保険適用内となります。
要介護度2以上の人は1割~2割の額の負担でベッドをレンタルすることができます。
対して購入する場合は、介護保険の対象外となって全額負担に。
例えば3モーターのベッドを購入しようとすると10万円以上してしまいますが、レンタルではぐっとやすくなります。
つまり、利用者の介護度にもよりますが、購入よりもレンタルの方がずっとお得になる可能性もあります。
ただ今後の法改正によっては、要介護度2でも自己負担になる可能性もありますので、介護用ベッドの導入を検討されている場合にはあらかじめ制度を調べておくことをおすすめします。
4 ケアマネージャーに相談した時の介護ベッドの利用、レンタルまでの流れ
介護ベッドのレンタル利用を決めてから実際に利用するまでの流れをご紹介します。
4-1 ケアプランの相談
ケアマネージャーに福祉用具利用の相談をする際、どのような介護サービスを受けるかケアプランを相談しましょう。
4-2 介護ベッドの選定
専門相談員から利用に適したアドバイスをもらいベッドを選びます。
選ぶポイントは3章をご参照ください。
4-3 介護ベッドのレンタルの申し込み
内容が問題なければ、申し込みを行います。
気になる点があれば、遠慮せずにケアマネージャーさんに質問しましょう。
4-4 ベッドの納品
納品時に利用者に合わせた調整と適合確認は専門員がしてくれますのでご安心ください。
4-5 説明~契約
納品後、介護ベッドの使用方法の説明を受けます。
その後、契約内容と重要事項の説明があり、問題なければ契約します。
5 気になる介護ベッドのレンタル料金は?
介護ベッドの月額レンタル料金は、モーター数などの機能やメーカー単位で若干の違いはありますが、だいたい月800円~1,300円という価格帯です。
また、合わせて使用するマットレスは機能に応じて月100円~300円が相場となっています。
長期間のお付き合いになる介護ベッドですから、レンタルを始めるにあたってはよく検討して、よりよいものを選んでくださいね。
まとめ
今回は介護用のベッドの選び方などに関してご紹介してきました。
参考になれば幸いです。
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