自宅での介護にはとても大切な介護用の手すり。
補助としての役目はもちろん、リハビリにも使えてとても便利です。
出来る限り不自由なく動けるようになれば毎日をウキウキ楽しく過ごせますよね!
今回は介護用の手すりについて紹介します。
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目次
1 介護用手すりを付ける事のメリット
そもそも自宅に手すりを付ける事の意味とは?という方も多いかもしれません。
車椅子のような介護用品とは違い自宅に取り付けて使う物なので、街などで見かける事が少ない分あまり馴染みがないかもしれません。
ここでは手すりを設置するメリットについて紹介します。
1−1 ケガの防止
高齢になって体力や視力が低下してしまうと転倒によるケガが心配ですよね。
手すりを設置することによって転倒時に支えになってくれるのでケガを防ぐのに大活躍してくれます。
1−2 事故の防止
階段から転落して大ケガをしてしまうケースも少なくありません。
転落事故は寝たきりの状態に繋がってしまうので注意深くなってしまいます。
安心して階段の昇り降りができるように手すりの設置は必要不可欠ですね。
1−3 サポートとして
体がよろけてしまう、めまいがして立ってられないなど、不意に起こる体のトラブルをサポートしてくれます。
ふとふらついて倒れそう、などの場合でも掴まるところがあれば少しホッとできますね。
1−4 立つ・座るの動作
足が重くて立つのが辛い、腰が痛くて座るのが辛いという立ち上がりの動作や座り込む時の補助として手すりはとても有効です。
立ち上がった時に立ちくらみがしてしまう場合でも手すりに掴まっていれば少し安心できますね。
1−5 暗いところで
夜中トイレに行きたい時、家族は寝てるし電気をつけるのも申し訳ない…。なんて思ってしまって電気をつけずに一人で歩いてしまいケガをしてしまうという事もあるでしょう。
健康な人でも夜間というのは視力が下がってしまいますので夜中に手探りで歩く事はとても危険なのです。
手すりを伝ってトイレまで行ければ夜中のケガや事故はかなり防げます。
枕元に懐中電灯を置いたり、足元に小さな灯りを設置すればより安心できますね。
1−6 リハビリにも
例えば自宅で車椅子を使っている方などは、手すりを使って歩くトレーニングを行う事でリハビリにもなります。
住み慣れた自宅でリラックスしてトレーニングができれば車椅子なしで生活できる日がグッと近づいてくるでしょう。
おまけ
介護用手すりのメリットをいくつか挙げてきましたが、全ては介護者の方が自宅で居心地よく安心して過ごせるようにする為の物と言えます。
明るい老後を過ごす為に手すりはとても重要な役割を担ってくれますよ!
2 手すりの取り付け位置
ここでは先ほども少し触れた手すりの主な取り付け位置と用途をそれぞれ紹介します。
2−1 主な取り付け位置
手すりの主な取り付け位置はいくつかありますが、主に
玄関、廊下、階段、浴室、トイレが挙げられます。
2−2 手すりの高さ
手すりを設置する高さは設置場所によって以下のようにいくつか設定されています。
・玄関 一般的に玄関上がりは1350ミリから750ミリ、玄関下りが800ミリ程度と言われています。玄関に上がる時や靴を履くのに理想的な高さです。利き手側に設置する配慮も大切です。
・廊下 一般的には床からの高さで750ミリから850ミリとされています。手首の位置や杖の長さに合わせて設置します。肘を軽く曲げた位置にくるのがベストです。
・階段 段鼻と言われる階段の先端部分から750ミリ、段の面から800ミリが一般的です。手すりが高すぎると重心が後ろに傾いてしまうので注意が必要です。
・浴室 浴槽から100ミリの高さが理想です。跨ぐ時と浸かっている時、それぞれ設置するのがオススメです。
・トイレ 便座に座った時の側面と正面に設置します。側面は主にL字型の物を使います。L字の縦部分は便座の先端から200ミリから300ミリ。横部分は座面から200ミリから300ミリが一般的です。
3 手すりの種類
手すりの種類と用途について紹介します。
3–1 玄関手すり

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主に玄関の壁や玄関台に取り付けます。靴の脱着や立ち上がりのサポーターになってくれます。
3–2 波型手すり

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持ちやすさと滑りにくさに特化した手すりです。階段や介護施設、駅などにも使われています。
3–3 I字型手すり

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玄関やトイレ、浴室に使われる手すりです。玄関手すりと同様立ち上がりなどを手助けしてくれます。横向きに設置できるものもあります。
3–4 L字型手すり

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こちらも主にトイレや浴室に設置します。縦型手すりと同じく立ち上がりの手助けに役立ちます。
3–5 光る手すり

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暗いところでの動作を手助けしてくれます。夜中にトイレに立つ時や停電時の転倒などのの万が一のトラブルの対策として大活躍です。
4 手すり取り付け工事
取り付けの工事について紹介します。
ホームセンターで購入した物をDIYで自分で設置するのももちろん可能ですが、介護保険を使えば「介護リフォーム」となり負担額1割で取り付け工事ができます。
工事をするにあたっての注意点もいくつかあります。
例えば築年数がかなり経っていたりすると壁が崩れてしまう危険性があります。
また、壁の材質や下地の有無によっても工事内容が変わるのでこちらも重要なポイントです。
自分での取り付けが難しいという方は是非「介護リフォーム」を利用してみてください。
まとめ
今回は介護用手すりについて紹介しました。
介護施設を利用しない方や自宅で過ごす事が多い方はぜひ参考にして頂けると幸いです。
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