高齢者が年々増加していき、在宅介護を受けている人口も増加傾向にある現代で介護用品に対するニーズも高まってきています。
例えば車椅子や介護用のベッドなど、高齢者の体に合わせて選択できる用品がたくさんあります。
外を歩いていても「介護用品」と書いた看板がある建物も増えてきているような気がしますね。
自宅で介護をしていく中で介護用品をそれぞれが揃えていく、といった背景が出来上がりつつある反面、負担する費用などに関する悩みも出てきますよね?
介護用品は安価なものばかりではありません。
それこそ車椅子やベッドなど、機能によってはとても高額になってしまいます。
かといって高齢者の安全に関わることなので、
「安く済ませよう。」
といった考え方にもあまりなりたくはないですよね…。
そこで今回ご紹介するのは介護用品のレンタルについてです!
そう、介護用品はレンタルができるのです!
もし費用のことで介護用品の利用に踏み込めていないのであれば是非とも参考にしていただきたいと思います。
それでは参りましょう!
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目次
1 介護用品のレンタルサービスについて

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それではまずはじめに介護用品のレンタルとはどのようなものなのでしょうか?
ここでは主なサービス内容と購入する場合との違いについてお話ししていきたいと思います!
1-1 サービス内容
介護保険のレンタルは「福祉用具貸与」とも呼ばれるサービスのことで、自宅での介護をしている方を対象に介護用品の貸し出しをしてくれるサービスです。
もちろん貸し出しをするだけではなく自宅への設置や調整、万が一故障してしまった場合の修理などのケアも行ってくれます。
レンタルサービスの目的としては、介護が必要になった場合でも可能な限り自宅での生活を送ることができるように高齢者の体の状態や希望、自宅の環境などの配慮して適切なサポートをするというところでしょうか。
また、介護用品を貸し出すことで自宅で介護を行っている家族の方の負担を軽減するといった役割も果たします。
1-2 購入との違い
気になるのが購入する場合とどう違うのか?ということですよね?
大きな違いとしては、負担額や介護保険の適用についてのことでしょう。
例えば車椅子やベッドなどの介護用品の購入は保険の適用外なので基本的に全額自己負担となります。
反対にレンタルの場合だと介護保険の対象となるので毎月ごとに設定されている料金の1割を負担する形になります。
例えば毎月5,000〜7,000円のレンタル料金が設定されているのであれば毎月の負担額は500〜700円となります。
保険の適用外になる用品や毎月支払う金額などはレンタル業者などによっても異なるので事前に調べておきましょう。
2 レンタルできる介護用品リスト

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2-1 何がレンタルの対象になるのか
では、レンタルの対象になる介護用品をリストアップしていきましょう。
主に、
- 車椅子(自走式、リクライニング式、電動式など)
- クッションなどの車椅子の付属品
- 介護用ベッド
- マットレスや柵などのベッド関連用品
- 床擦れ防止用のマット
- 体の向きを変えたりするのに役立つ体位変換器
- 歩行器
- スロープ
- 手すり
- 歩行補助杖
- 徘徊感知器
- 移動用リフト
- 自動排泄処理装置
などがレンタルの対象となります。
2-2 介護度との兼ね合い
それぞれの介護度によってはレンタル時に介護保険が利用できない場合があります。
例えば介護度が「要支援」「要介護1」の場合だと、
- 車椅子
- 車椅子の付属品
- 介護ベッド
- ベッド関連用品
- 床擦れ防止用のマット
- 体位変換器
- 徘徊感知器
- 自動排泄処理装置
などが介護保険の対象外となります。
また、「要介護2〜3」でも自動排泄処理装置が保険適用外になったりもします。
介護度が負担額と大きく関わってきますからレンタルをする際には高齢者の介護度も踏まえた上で検討しましょう!
3 レンタルサービスを利用する流れ

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では、介護用品をレンタルする一連の流れの例を簡単にご紹介していきましょう!
大まかな流れとしては、
- レンタルサービスを行っている業者に問い合わせをする
- この時に保険や市町村ごとの特色などについても確認しておくと良い
- サービス内容やレンタルしたい用品の納品日などについてすり合わせる
- 実際に納品、注意点などの確認を行う
- 納品時に利用環境や状態などによって調整を行う
- 契約内容の確認後、双方に問題がなければ契約
となります。
また、メンテナンスなどのアフターサービスや、解約などの手続きも行えます。
解約後にはレンタルしていたものを業者が引き取りにきてくれる場合がほとんどですので面倒な作業はありません!
4 レンタルの利点、欠点

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続いて、介護用品をレンタルする上での利点や欠点についてお話ししていきます。
「購入かレンタルどっちにしようかな…?」
お悩みの方は是非参考にしてみてください!
4-1 利点
まず利点として挙げられるのは、
- 自己負担額が低額で済むので高価な介護用品を安く利用できる
- 必要な期間だけ利用ができる
- 保証やメンテナンスなどのアフターサービスが充実している
- 無料でのお試しが可能な場合もある
- 高齢者の状態によって利用したいものを変えられる
- レンタルなので不要になった場合でも粗大ゴミが出ない
などがあります。
環境や状態に合わせて利用するものを変えられるといったところなど購入とは大きく異なる点が多いですね。
臨機応変に対応可能なのがレンタルのもっとも大きな利点ではないでしょうか?
4-2 欠点
では反対に、レンタルをする上での欠点にはどのようなものがあるのでしょうか?
それは、毎月の負担額に関わることです。
「あれ?毎月1割の負担額だからいいんじゃないの?」
確かにその通りなのですが、ひとつだけ落とし穴があるのです。
レンタルは購入と違って負担額が安く済むのでメリットはあるのですが、介護度の変動の傾向がなく、同じものを長期で利用する場合などに少し厄介な面があります。
例えば購入すると20,000円の車椅子を毎月500円でレンタルした場合だと、1年間で6,000円、5年利用すると30,000円になります。
元が20,000円の車椅子を5年利用して30,000円を支払うことになってしまうと購入よりも10,000円多く支払っていることになります。
そうなってしまうと結果的に購入の方が安く済んだ、ということになってしまいますね。
介護度の変動などについての判断はなかなか難しいかもしれませんが、今後の見通しを立てた上で購入かレンタルかを検討する必要も出てきます…。
5 レンタルサイトをご紹介!

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それでは最後に、介護用品のレンタルサービスをしているサイトをいくつかご紹介しますので取り扱っているものや料金など比較して参考にしてみてください!
- 「介護用品・福祉用品のレンタルと販売 ダスキンヘルスレント」
- 「介護レンタル.com」
- 「福祉用具・介護用品ガイド ヤマシタ、ヤマシタ。」
- 「福祉用具、介護用品、車椅子の販売、レンタルはニック」
- 「介護用品ショップ 介護宅配便」
まとめ

画像出典:http://tupian.pptfans.cn/p/18656.html/pptfans_2016120520261486035ac697
今回は介護用品のレンタルについてご紹介してきましたがいかがでしょうか?
購入との違いや介護度など着目するポイントもそれぞれに異なることなので高齢者本人や周りの人と話し合いながら利用を考えてみてくださいね!
料金の負担が発生するものなのでレンタルサービスの特徴をしっかり把握した上でもっとも経済的なパターンを選びましょう!
例えばレンタルサービスを使って無料で試してみてから購入、といった裏ワザ的なことも試す価値はあるかも…?
介護用品は在宅介護の強い味方です。
高齢者の健康で充実した毎日のためにも利用を検討してみてはいかがでしょうか!?
今回ご紹介した内容で少しでも介護用品についてお悩みの方をサポートすることができれば幸いです。
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