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気温が高く蒸し暑い季節が近づくにつれ、友人や会社の仕事仲間と近距離で話をするときに「あれ、自分臭ってないかな・・・?」と不安になるという方も多いはず。
年間を通して、特に汗をかく季節になると、通勤途中の電車の中や密閉したエレベーターなどの空間では、多くの方が「自分や周りのニオイ」に敏感になります。
さらに、男性の方であれば、年齢を重ねるにつれて気になる問題として「加齢臭」がよく挙げられます。
しかし、「加齢臭」とは一体どんなニオイで、臭いの元は何なのでしょうか?
そこでこの記事では、そんな「ニオイな不安」を解決すべく、加齢臭の特徴や発生のメカニズム、臭いの対処法などについて書いていきます。
「自分のニオイ」だけでなく「他人のニオイ」にも敏感な方が増えている昨今、中高年の大敵「加齢臭」についてしっかり学び、周りに「クサイ・・・」と思われる前に、徹底に対処していきましょう!
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目次
1 この臭いって「加齢臭」なの!?

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赤ちゃんを抱っこしたときに感じる「甘いミルクのようなニオイ」や、大人になりかかった思春期のときに感じる「独特のニオイ」があるように、年齢を重ねるにつれ「加齢臭」がきつくなる、ということももちろんあります。
ニオイに対する不快感には、個人差があるものの、歓迎されないニオイをそのままにしておく必要はありませんよね。
また、「加齢臭」と一言でいってもタバコを吸う方はその臭いが混ざっていたり、夏ですと汗の臭いが衣類についていたりする為、多くのニオイが混在しており、「そのニオイは加齢臭だ!」というように断定することはできません。
この章では、加齢臭のニオイの正体と、自分でチェックすることができるのかについて触れていきたいと思います。
1-1 臭いの元の正体は?
そもそも「加齢臭」とは、主に中年以降の男女にみられる特有の体のニオイで、これは「加齢により体臭も変化する」という概念を示す言葉として命名されました。
この加齢臭の元の正体は、化粧品メーカの研究から「2-ノネナール(C9H16O)」であることが発表されました。
2-ノネナール(C9H16O)とは、不飽和アルデヒドの一種であり、「油臭くて青臭いニオイ」が特徴として挙げられ、男性は主に40歳代以降、女性では閉経後に増加傾向が見られます。
では、どうしてこのように年齢を重ねるにつれて、このような体臭成分が多くなるのでしょうか?
それは、若い人たちにはほとんど存在しない9-ヘキサデセン酸が増加することが原因とされており、これが分泌されると体臭成分であるノネナールが発生するというわけです。
この他には、ペラルゴン酸(C9H18O2) を原因とする加齢に伴う臭いや、ジアセチルという成分が強い臭気だという報告もあります。
1-2 自分でチェックする方法は?
自分のニオイに慣れてしまっている方は、この「加齢臭」に自分で気づくことが難しくなります。
これは、ずっと同じニオイを嗅いでいることで感覚が麻痺してわからなくなってしまうということが原因です。
自分のニオイを把握するには「皮脂が多く分泌されている部分のニオイ」を嗅ぐことで確認することができます。
以下が、その部分の例です。
- 頭皮
- 耳の後ろ
- 額
- Tゾーン
- 首の後ろ
などが挙げられます。
ニオイを確認する方法としては、枕のニオイを嗅いでみることが手っ取り早いでしょう。
2 加齢臭の特徴とニオイ

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加齢臭の元となるニオイの正体がわかったら、ここでは加齢臭やニオイの特徴について書いていきます。
2-1 加齢臭の特徴
加齢臭は、皮脂成分が酸化されることで発生します。
以下では、加齢臭の特徴について主な例を挙げていきます!
- 40代の前後〜50代半ば以降にかけ本格化する
- 体臭成分であるノネナールが発生する
- 皮脂成分が酸化されて発生する
- 油臭くて青臭いニオイ
- 皮脂が多く分泌されている部分を中心に発生
などが挙げられますが、元々、汗や皮脂そのものに、においがあるわけではないので、加齢臭対策には日々の食事や生活習慣の見直しも重要になります。
2-2 加齢臭のニオイの特徴
加齢臭のニオイには様々なものが挙げられ、そのニオイや強さは人によって感じ方が違います。
様々なニオイに例えられる加齢臭の中でも代表的なものを紹介します!
- 古本のにおい
- 酸化した油のにおい
- ブルーチーズ(青カビ)のにおい
- 青臭いにおい
- ロウソクのにおい
などが挙げられ、これらは40代の前後からにおいが出始め50代半ば以降から本格的に発生すると言われています。
3 加齢臭の「対処法」

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では、加齢臭はどのように対処することができるのでしょうか?
加齢臭の対処法には、主に以下のものがあります。
- 防臭効果のあるボディシャンプーを使う
- ボディペーパーで皮脂をこまめに拭き取る
- 衣類用の消臭スプレーを使用する
- 汗をこまめにふく
- 湯舟につかる
- 洗い残しに注意
などがありますが、以下ではより詳しい対処法について書いていきます。
3-1 汗をこまめにふく
消臭成分が配合された防臭効果のあるボディーペーパーでこまめに汗を拭き、清潔な肌を保つようにするのも重要なニオイ対策です。
加齢臭は、常在細菌の代謝によって発生するわけではないので、日常生活でこまめに汗を拭くことが大切になってきます。
皮脂量が多く、自分の鼻で確認できない背中も、念入りに。
3-2 湯船に浸かる
汗をかきやすい夏場ですが、気温が高いことから湯船に浸からずシャワーだけでお風呂を済ませてしまう方が多いのではないでしょうか。
しかし、湯船に浸かり汗を流すことで、毛穴が開くため、蓄積していた老廃物が落ち、清潔な肌を保つことができますよ。
4 加齢臭を予防するポイント

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歳を重ねるにつれ本格化する加齢臭ですが、その加齢臭を予防するには日頃の生活習慣を見直すことが重要です!
以下では、そのポイントについて紹介します。
4-1 タバコは出来るだけ控えよう
タバコは、加齢臭などの体臭を強くする要因のひとつです。
それだけではなく、血液の流れが悪くなり、老廃物の排出を妨げてしまうなんてこともあります。
その為、せっかく綺麗な肌を保つよう努力していても、その気遣いが台無しになってしまう可能性が・・・。
またタバコの臭いと混在してよりニオイがキツくなってしまう恐れがあるので、「できるだけ控える」ことをお勧めします。
4-2 脂質を控える
人間に必要な栄養素である脂肪ですが、お肉料理やファストフードなど、油っこい食べ物を食べていると、どうしても皮脂量が増えてしまいがちですよね。
脂質を取り過ぎてしまうと、皮脂の分泌量が多くなり加齢臭が強くなる原因になってしまいます。
その為、和食を中心に野菜や魚などを食べるようにし、「バランスの良い食生活」を心がけましょう。
5 加齢臭がついた衣類の効果的な洗濯方法

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ここでは、衣類についてしまったニオイを取る、効果的な洗濯方法について紹介していきます!
5-1 弱アルカリ性の酵素入り液体洗剤を選ぶ
加齢臭は、皮脂成分が酸化されることで発生している為、これを中和する「弱アルカリ性」の洗剤を使用することがポイントです。
薬局などで市販されている洗濯用洗剤は、中性か弱アルカリ性のどちらかであることが多いので、裏面をみて確認しましょう。
5-2 液体洗剤を使う
液体洗剤は水に溶けやすく、繊維の奥の汚れまで浸透することが可能です。
その為、繊維の奥に絡み付いた皮脂を落とすのに適していると言えるでしょう。
また、袖や襟などのニオイがキツい部分には、直接洗剤を付けて洗うことができるのも液体洗剤特有のポイントです。
5-3 付け置き洗いをする
衣類についた加齢臭を落とすために、「衣類が色落ちしない漂白剤」を使って付け置きすることをお勧めします。
バケツなどにぬるま湯を入れて、洗剤と一緒に酸素系漂白剤を溶かし、加齢臭が気になる衣類を30分~1時間程度浸します。
その後、洗濯をすることで、よりニオイを取ることができますよ。
まとめ
この記事では、加齢臭のニオイを解決すべく、加齢臭の特徴や発生のメカニズム、臭いの対処法やニオイのついた衣類の洗濯方法などについて紹介しました。
「自分のニオイ」だけでなく「他人のニオイ」にも敏感な方が増えている昨今、中高年の大敵「加齢臭」についてしっかり学び、周りに「クサイ・・・」と思われる前に、徹底に対処していきましょう!
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