私たちの生活の中には様々な病気が付きまとってきてしまいます。
その中には体に異常が起こって発症する病気だけではなく、精神的なところからくるものも数多くあります。
もしかしたら体に起きる障害と同じか、もしくはそれ以上にデリケートな問題になってくるものかもしれません。
人それぞれに考え方も捉え方も違えば、どれくらいの辛さかというのもその本人にしかわかりませんよね?
今回はそんな精神的なところからくる疾患のひとつ「不安障害」というものにスポットを当てていきたいと思います!
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目次
1 不安障害とは何か?

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それではまず、そもそも不安障害とは一体どのようなものなのか?ということについて触れていきましょう。
例えば、新学期や新しい仕事が始まる前に自分がうまくやっていけるのか不安を感じることはありませんか?
何か重要なことを控えている状態で、どうなるかわからず失敗が怖くなって不安でどうしようもなくなることもあるでしょう。
こういった不安を感じること自体は普通で、むしろそういった不安を感じながら過ごしていくのが当たり前でもあります。
しかし、こういった不安な気持ちが日常生活を送る上で障害になるほど大きなものになることがあります。
これを不安障害といいます。
不安障害というのは実は大きなくくりであり、その中にもいくつか種類があるのです。
次からの節では不安障害の種類についてお話をしていきましょう!
2 どんな種類があるのか?

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先ほども触れたように、日常生活に大きな影響を与える不安障害には症状の特徴ごとにいくつかの種類に分けられます。
では、どのようなものがあるのでしょうか?
主に、
- パニック障害
- 全般性不安障害
- 社会不安障害
- 恐怖症
これらが不安障害に分類されます。
では、それぞれどういったものなのか紐解いていきましょう!
3 種類別に不安障害の特徴をご紹介

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それでは、不安障害の各種類ごとの主な特徴についてお話をしていきます。
3-1 パニック障害
自分でも予期していないタイミングで急にパニックを引き起こしてしまうことを「パニック障害」といいます。
主に強い動悸や息切れ、不安感などの症状が現れ、これらが繰り返されていくうちに症状に対する予期不安が出たり、パニックを引き起こす状況に対する恐怖が出てきてしまいます。
はっきりとした原因は解明されておらず、脳内の不安に関連する神経が異常をきたしているからではないか?と言われています。
主に若年層や女性などに多いとされているパニック障害ですが、日本人の100人に1人の確率で発症すると言われているので誰にでもなる可能性がある疾患なのです。
パニック障害は医療面でのケアが必要なものなので、よくパニックになりやすい人に気持ちの問題だよ、と安易に声をかけるのはNGですよ!
症状が進行してしまうとうつなどを発症してしまうこともありますが、命に関わるものではないので日頃から、
「もし発症しても死ぬことはないから大丈夫、すぐにおさまるから大丈夫」
などと自分に言い聞かせたり、周りの人がフォローしてあげることがパニック障害の発作が起きないようにする、または発作が起こった時の効果的な対策と言えるでしょう。
発作が起きて万が一過呼吸になった場合にはゆっくり深呼吸することを促してあげましょう。
気持ちを落ち着かせるようにフォローに回ってあげるのが一番効果があります。
3-2 全般性不安障害
仕事や家庭、自身の健康面など、日常生活を送る上で必要な事柄に対して過剰な不安を持ってしまうことを「全般性不安障害」といいます。
主に現れる症状としては、
- 不安を感じる日数が感じない日よりも多い
- 不安を抑えきれない
- 疲れやすい
- 集中力が続かない
- 頭に血が上りやすくなる
- 睡眠障害を併発する
- 下痢や吐き気などの障害が出る
などが挙げられます。
生活に関する不安が慢性化することで症状が現れ、不安に感じることが癖付いてしまうことで発症してしまいがちです。
主な原因としてはネガティヴな考えになりやすいなどの性格的なものから環境面でのもの、脳内の遺伝物質によるものが原因とされています。
対策としてはなるべく不安を抱えることがないようにやはり周りがしっかりとフォローに回ることでしょう。
不安を紛らわせるために適度な息抜きを行うのも効果的ですよ!
3-3 社会不安障害
人前でのプレゼンや上司との会話などの社会的な関わりのある場での失敗や恥じらいなどが起きやすい状況に恐怖を感じてしまうことを「社会不安障害」といいます。
症状が進行すると仕事をするのが困難になり、悪化すると自宅から出ることも難しくなってしまいます。
仕事をしていて避けられない状況での発症になってしまうので、そういった状況に陥りやすい環境から遠ざかるといったケアが最適な対策となってしまいます。
なのでどうしてもうまく向き合っていけない場合には仕事を休職するか、最悪の場合退職せざるを得なくなってしまいます。
とはいいつつも仕事をしなくては生活にも影響が出ますから、例えば職場に自身が社会不安障害であることを告知して対策を取ってもらうか、対象の状況に陥りにくい環境での仕事を選択する必要が出てきますね。
ブラック企業などが横行しているストレス社会の現代の日本では避けられない障害なのかもしれませんが、向き合い方を変えられるよう家族や周りの仲間とケアをし合っていくしかないでしょう。
3-4 恐怖症
聞き覚えがある方も多いのではないでしょうか?
ある特定のシチュエーションに限ってのみ恐怖感を覚えてしまうことを「恐怖症」といい、主に、
- 高所恐怖症
- 閉所恐怖症
- 暗所恐怖症
- 対人恐怖症
- 先端恐怖症
- 嘔吐恐怖症
- 集合体恐怖症
- 男性恐怖症
などが挙げられます。
特定のシチュエーションでの発症なのでこれらを避けて生活することがもっとも効果的で行いやすい対策であると言えるでしょう。
4 治療法はどんなものがあるのか?

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これまでは精神的なフォロー面でのことについて触れてきましたが、不安障害に対する医療的な治療というのはどのようなものがあるのでしょうか?
主にどんなものがあるのかご紹介していきましょう。
不安障害治療法として採用されているのは、やはり第一には抗うつ剤や抗不安剤などの薬物治療です。
そのほかに、不安に対する物事の捉え方を修正する「認知行動療法」や、不安に感じることにあえて挑戦して慣れていく「暴露療法」などといったものも効果的と言われています。
それぞれの性格や症状ごとに適した治療法を選択する必要が出てきますので、不安障害を抱えている場合にはすぐに診断を受けにいきましょう。
まとめ

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今回は、不安障害についてまとめていきましたがいかがでしたでしょうか?
不安障害全般に言える原因として、
- 性格
- 過去の経験による恐怖
- ストレス
- 遺伝によるもの
などが挙げられます。
内臓が悪くなって発症する疾患などとは異なり、精神的なものが大きく関わってくるものです。
なので、明確な治療法を見つけることも大切ですが、やはり自分と向き合い、周りに理解してもらうことが大切なのではないでしょうか。
デリケートな問題ので絶対にこれ!と言い切れもしませんが、症状とうまく付き合いがら発症しやすい場面を避けて生活していくことができれば不安障害と関わることも減っていくかと考えられます。
今回の内容はあくまで参考として、不安障害についての内容の一部として見ていただければと思います。
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