皆様は年間を通してくしゃみや鼻水、鼻づまりなどといった症状に悩まされてはいませんか?
いわゆる「鼻炎」という馴染みのある言葉がしっくりくる症状ですね。
ですが皆様、鼻炎にも種類があるのはご存知でしたか?
「そもそも鼻炎自体に分類があることすら知らない!」
という方も多いと思いますので、本題に入る前にまずそこからお話ししていきましょう!
鼻炎には大きく分けて3種類あり、
- 風邪やインフルエンザなどの感染症による鼻炎
- アレルギー性鼻炎
- 香辛料などで鼻に刺激を受けた際に出る生理的な鼻炎
主にこれらが鼻炎と分類されます。
これを踏まえた上で今回は「アレルギー性鼻炎」についてご紹介していきましょう!
「アレルギー性鼻炎とは何なのか?」
「原因や対策は?」
「鼻に関連する他の症状との違いは?」
などなど、身近にある症状ゆえに疑問も多いと思いますのでご紹介していきますね!
それではいってみましょう!
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1 アレルギー性鼻炎とは?

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それではまず触れていきたいのはアレルギー性鼻炎とはどういった鼻炎なのでしょうか?といったところですね。
そもそもアレルギーって何?と思う方も多いかもしれません。
普段何気なくアレルギーという言葉を使っていますがその定義などは意外と馴染みがないかもしれませんね。
アレルギーは「アレルゲン」と呼ばれるアレルギーを引き起こす物質が免疫機能に過剰反応を起こすことをいいます。
このアレルゲンの過剰反応によってくしゃみや鼻水といった体内の異物を排出する動作が長引き、症状も重くなってしまうのがアレルギー性鼻炎の特徴です。
先ほどお話しした風邪やインフルエンザのような感染症にかかっている訳でもないのにくしゃみや鼻水、鼻づまりがおさまらない場合にはアレルギー性鼻炎である可能性が非常に高いと言えます。
また、アレルギー性鼻炎は両親からの遺伝も多く、病気というよりは体質に近いものになってしまうのが厄介なところですね…。
アレルギー性鼻炎は6歳前後から発症が多く見られ、今現在5人に1人がかかっていると言われるほどメジャーなものになってきていますので、周りと辛さを共有している方も多いのではないでしょうか…?
次からの節ではアレルギー性鼻炎に関する原因や対策などについてもお話ししていきますので是非ともご覧になっていってください!
2 どんな症状と原因があるのか?

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ここではアレルギー性鼻炎の症状と発症の主な原因についてお話ししていきたいと思います。
が、その前にアレルギー性鼻炎にもさらに分類があることからお話ししなくてはなりません。
アレルギー性鼻炎には2つの分類があり、年間を通して症状が見られる「通年性」のものと、季節によって症状が現れる「季節性」のものがあります。
この分類ごとの特徴はどんなものなのか?ということはこれからお話しすることを通してわかっていくと思いますので、次にいってみましょう!
2-1 症状
アレルギー性鼻炎の症状として挙げられるのは主に、
- くしゃみが止まらない
- さらっとした透明な鼻水が出る
- 鼻づまりがひどい
などの症状が風邪でもないのに年間を通して頻繁に起こるのが先ほどお話しした通年性の特徴となります。
上記の症状が長時間続きますのでとても辛いですよね…。
くしゃみや鼻水が止まらないので鼻をかみっぱなしでかぶれてしまったり、勢いよくくしゃみが出続けると関節などを痛めてしまうこともあります。
長時間ずーっとくしゃみばかりなので疲労感もとんでもないですね…。
薬を飲んでも寝ないと症状がおさまらないこともあるので仕事中などに発症するとかなり厄介です。
2-2 原因
では、通年性のアレルギー性鼻炎にはどのような原因があるのでしょうか?
主に挙げられているのは、
- ハウスダストによるもの
- 室内の乾燥によるハウスダストの活性化
- 犬や猫などの動物の毛
- 空気中のダニやカビ
- 大気汚染
- 食生活によるもの
- 寒暖差
などがあります。
日常生活と直結する原因ばかりですね…。
ホコリなどのハウスダストは生活しているとどうしても発生してしまいますし、防ごうと思っても難しいものばかりなのもアレルギー性鼻炎の嫌なところです。
では次からの節ではアレルギー性鼻炎に似ているところもあるそのほかの症状との違いについてご紹介していきます。
3 花粉症との違い

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鼻炎というカテゴリの中でもっとも多くの人が悩ませれているのが花粉症ではないでしょうか?
花粉症はスギやヒノキ、ブタクサなどといったものから発せられる花粉を吸い込むことでくしゃみや鼻水などの症状が強く現れます。
先ほど触れた季節性のアレルギー性鼻炎に分類されるのが花粉症なのです。
なので通年性のアレルギー性鼻炎とよく似た症状が現れます。
季節性なので花粉を飛ばす植物が活性化する季節を超えると発症のピークも過ぎますが、春夏秋冬それぞれに活性化する花粉症を持っているとしたらもう通年性と変わりませんよね…。
さらに厄介なことに花粉症は鼻だけでなく、結膜炎などの目に現れる症状や咽頭炎なども発症してしまいます。
4 蓄膿症との違い

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鼻づまりがなかなか治らない、鼻が詰まって息苦しい、鼻水が黄色くどろっとしているなどの症状が長く続いてしまうことを「蓄膿症」といい、鼻風邪が長引くことが原因で起こると言われています。
蓄膿症は風邪やカビ、虫歯なども発症の原因とされています。
鼻風邪が長引くと両目の間やほほにある「副鼻腔」が炎症を起こして膿が溜まってしまいます。
これによって鼻水などを体外に排出する力が弱まってしまい、またさらに膿が溜まっていくという悪循環に陥ってしまうのが怖いところです。
副鼻腔が炎症を起こすことを「副鼻腔炎」といい、副鼻腔炎によって膿が溜まることを「蓄膿症」といいます。
アレルギー性鼻炎との違いとしては、蓄膿症も鼻づまりやくしゃみなど症状が似ているので違いがとても見分けにくいです。
違いを見分けるための基準としては、
- 蓄膿症は鼻水がどろっとしているのに対し、アレルギー性鼻炎はさらっとしている
- 頭痛などの症状も現れるようなら蓄膿症の可能性が高い
- 風邪などのウイルスによるものであれば蓄膿症
- 繰り返し発症するのがアレルギー性鼻炎、症状が長引くのが蓄膿症
などといったことからアレルギー性鼻炎か蓄膿症かを判断できます。
5 症状を緩和する方法や改善に向けた治療法について

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先ほども少し触れたように、アレルギー性鼻炎は体質のようなものでもあるので完治することはほとんどありません。
ですのであくまでも発症を抑えたり症状を緩和するといった対策がメインになってしまいます。
ご自身で行える対策としてはやはり可能な限りハウスダストを出さないようにすることでしょう。
こまめに掃除と換気を行うだけでもかなり効果が現れます。
また、通年性にも季節性にも市販薬での症状の回復は見られますので実践している方も多いのではないでしょうか?
ただ市販の鼻炎薬はよく効く反面、眠くなりやすかったり喉が乾きやすいといったデメリットもあるので仕事中などに発症してしまった時には不向きな対応と言えますね…。
最近では眠くなりにくい薬などもありますので仕事用に常備しておくのもいいかもしれません。
ご自身で行える対策のほか、病院で受けられる対策も当然あります。
病院では主に治療薬が処方されるほか、手術による対処法がとられます。
よく聞くレーザーで粘膜を焼き切るといったものが代表的でしょう。
しかし、再発の可能性も高いのでやはり気軽に行える投薬治療がもっともメジャーでしょう。
また、医師による診断を元に食事に関することから鼻炎の対策を打てることもあります。
「食餌療法」と言われるもので、発酵食品や善玉菌の摂取などを主にした食生活の改善を行うことでアレルギー性鼻炎に対して効果が見られることもあります。
それぞれの症状や体質などによって適した対策があるので色々と実践しながら最適なものを探していきましょう!
まとめ

画像出典:https://doctors-me.com/doctor/allergic/1
いかがでしたか?
今回は皆様の多くがお悩みのアレルギー性鼻炎についてご紹介してきました。
意外と知らなかった細かい原因や関連する症状との違い。
薬以外の治療法の存在など、紐解いていくとやはりこちらも奥が深いですね…。
完治することはあまりないので一度発症してしまうと長いこと付き合っていかないといけないものなのでしっかり原因や対策などは身につけておきたいものです。
個人差も当然ありますし、周囲の環境や体質、季節によって選ぶ対策が異なる場合もありますから臨機応変にご自身の体調と向き合ってあげてくださいね!
今回ご紹介した内容をきっかけにして、ご自身が抱える鼻炎の悩みについて知っていって頂ければ幸いです。
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